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僕だけに素っ気ない高嶺の雪さん  作者: アカト
高校1年生

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8/15

拓人と登校

 僕と拓人が学校の校門をくぐり校舎までの道を歩いてると後ろから男子達の声が聞こえた。


「雪さんと光莉先輩だ。二人とも本当に美人だよなー。俺もいつかこんな美人な彼女が欲しいなー」


 と言う男子生徒達の声が響いていた。菖 光莉(あやめ ひかり)先輩は高校二年生で僕たちの一つ上の先輩。茶髪のポニーテールが似合う先輩で先輩からも後輩からも人気のある女性で雪さんとは部活が一緒だったはず。


「雪さんおはよう」


 僕が後ろを向き雪さんに朝の挨拶をした。


「おはよう。急いでるからまたね」


 雪さんと光莉先輩は僕と拓人の横を通り歩いていってしまった。


「彼が例の人? そんなに素っ気なくしなくてもいいのに。そんな風にしてると他の女の子に取られちゃうよ」


 光莉先輩が隣にいる雪さんの耳元で呟いた。そんな話をしていることを僕は知る由も無かった。


 雪さんは恥ずかしさからか下を向いて照れてるようだった。


「武尊くんはそんな他の人にはモテるとかなさそうだし」


 雪さんが言うと光莉先輩が「でも彼はすでに男バスの中でも人気で武尊くんのことを気になってる女の子達がいるらしいよ」と雪さんに呟いた。


 それを聞いた雪さんはビックリしていた。


「でも私恥ずかしくてどう接していいか分からなくて」


 雪さんは光莉さんに悩みを伝えていた。


 そして僕たちはというと相変わらず雪さんに素っ気なくされていたことに落ち込む僕と相変わらずだなって思ってる拓人で対照的な感情だった。


「まあ少しずつ関係を直していくしかないよ。昔は楽しく話してた訳だし二人きりなら昨日みたいに話せるみたいだし少しずつだよ」


 拓人は笑いながらも励ましてくれた。


「そうだね。僕が雪さんのこと好きな気持ちは変わらないしこれからも頑張るぞ」


 僕は再び雪さんと付き合うためにも頑張ることを誓った。


「ほらほらのんびりしてると始業のチャイムなっちゃうよ。覚悟はそれくらいにして教室まで急ぐぞ」


 時計を見たら始業の時間が近づいていた。僕と拓人は少し急いで教室へと向かった。


「ふぅ。間に合った。余裕ある時間に待ち合わせてたはずなのに武尊があんなところで落ち込んでるからだぞ」


 拓人は僕のことを心配しながらも茶化していた。


 そして今日も学校での一日が始まった。先生が教室に来てホームルームが始まり少し憂鬱だったが何も変わらないいつも通りの授業が始まった。


「今日も授業と部活かー。でもまた雪さんと話すためにもたくさん話しかけてみよ。今度こそは昨日みたいにたくさん話したいし今日も部活帰りに雪さんと同じ時間だったらいいなー。」


 そんな事を呟きながらホームルームでの先生の言葉を聞いていた。

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