部活の時間
拓人のおかげで午後の授業に間に合った。僕たちはその後の授業を全て終わらせてあっという間に放課後になった。
そして僕と拓人は仲良く一緒にバスケ部の部活に向かった。この学校のバスケ部は全国大会に出場経験もあるくらいの名門校だ。僕と拓人は中学もバスケ部だったけどこの学校のバスケ部は中学の頃の遊びに近い部活とは全く違っていた。毎日もう歩けないって思うほどの厳しい部活だった。ついて行く事で精一杯な部活だった。今日もヘトヘトになりながらもなんとか部活を終えた。
「今日の部活もキツかった。でもなんとか終わったね。拓人、途中まで一緒に帰ろ」
僕は疲れすぎて足がプルプルしながら拓人を帰りに誘った。
「ホント部活変えようかと思うほど厳しいよなー。帰ろ帰ろ」
拓人も疲れ切っていた。僕も拓人も体力には自信あったがそれでも毎日厳しい部活でやっていると他の部活に変えようかとは僕も思っていた。
「厳しいけど先輩は優しくて良い人ばっかりだし良くしてもらってるとその先輩の期待には応えたいよね」
僕がそう言うと拓人も「そうなんだよなー。先輩には支えてもらってるもんな」と言った。やっぱり全国に出るくらい強い部活はこれくらいみんな頑張ってるからこそなんだろうなって思っていた。
僕たちが疲れすぎて部活続けられるか悩んでた時も先輩は親身になって話を聞いてくれて先輩も一年の頃は練習についていけなくて部活辞めるのも考えていたらしく僕たちの気持ちも分かってくれてた。それを話して更に僕たちのことを励ましてくれる先輩を見て僕たちもこんな先輩になりたいって拓人と話したこともあった。
「とりあえず疲れたしコンビニでお菓子買ってどこかで一緒に食べてこ」
拓人は疲れながらも僕をコンビニに誘ってくれた。
「そうだね。お菓子買って公園でも行ってから帰ろっか」
僕たちがコンビニに向かって歩いていると雪さんがコンビニから出てきた。
「雪さん、こんばんは。雪さんも部活帰り?」
僕が雪さんに聞くと「うん。武尊くんと拓人くんも帰り?」
「うん。そうだよ。今から拓人と帰るところ」
雪さんも部活で疲れていてコンビニで飲み物を買っていたようだった。
「そういえば雪ちゃんは帰り一人なの?」
「うん。今日は友達が用事があって先に帰ったから一人だよ」
雪さんはいつも友達と一緒に帰っていたが今日は別々に帰るらしい。
「おお。じゃあ周りももう暗いし武尊に送ってもらったら?」
拓人がいきなりすごいことを言い出した。雪さんは少し悩んでからこう答えた。
「そうだね。じゃあ武尊くんお願いしてもいい?」
雪さんから予想外の返事が来た。
「うん。僕はいいよ」
「せっかくのチャンスなんだから上手くやれよ」
拓人が僕の肩をトンと叩いて耳打ちをしてきた。




