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僕だけに素っ気ない高嶺の雪さん  作者: アカト
高校1年生

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17/19

雪さんの怪我

 僕が救護テントに行くと雪さんは笑顔でいた。でもそれが強がっていることはすぐに分かった。


「雪さん足は大丈夫?」


「うん。ちょっと捻っちゃっただけだから平気だよ。捻挫だし湿布もらったから大丈夫だよ。リレーで一位に先輩になってバトン渡してくれてありがとう。私のせいで負けちゃうかと思ったから本当に嬉しい」


 雪さんは自分のことよりもチームが勝つことを望んでいた。その気持ちはバスケでチームスポーツやってる自分には痛いほど気持ちが分かった。雪さんもバスケしてるからこそなのかもしれないけど元々の雪さんの優しさもあると僕は思った。こんなにも人のことを思える雪さんのことを好きになって本当に良かったと実感した。


「今日は部活も無いし一緒に帰らない?」


 僕は勇気を出して雪さんを誘った。


「うん。いいよ」


 雪さんは笑顔で答えてくれた。


 僕たちは一度教室に戻り帰りの準備をして再び外に出た。


「今日は部活無いし一緒に帰る?」


 拓人が教室から出た僕を誘ってくれた。


「ごめん。今日は雪さんと帰る約束したからまた今度一緒に帰ろう」


「おお。良かったじゃん。じゃあ俺は先帰るね」


 拓人が嬉しそうに笑いながら僕の背中を叩いた。


「じゃあ雪さん帰ろうか」


 僕は同じクラスの雪さんの席に向かって帰りに誘った。


「うん。帰ろ」


 雪さんも嬉しそうに答えてくれた。僕たちは外に向かって歩き出した。雪さんは足の痛みがまだあるみたいで少し捻った足を庇って歩いてることが分かった。湿布を貼っていたがそれでもまだ怪我したばかりだから痛いのは当たり前だなと思った。


「足首まだ痛いよね。ゆっくり帰ろう。足を庇いすぎちゃうのもバスケやる時に変な癖ついちゃうかもしれないし気をつけないとね」


 自分も昔足を怪我したことがあってその時に怪我した足を庇う癖がついて反対の足に負荷がかかってたことがあったから怪我をして片方の足を庇うと変な癖がついちゃうことがあることが分かっていたから雪さんに伝えた。


 

「ありがとう。歩くペース遅いだろうけどごめんね」


 雪さんは申し訳なさそうにしていた。


「そんなこと気にしなくていいよ。足に無理がないようにゆっくり帰ろう」


 僕たちは校門を出て隣同士で歩いた。雪さんのペースに合わせ出来るだけ雪さんが無理しないくらい出来るだけゆっくり歩いた。


「リレーで足捻った時に私のせいで負けちゃうかもって思ってたから武尊君や先輩たちのおかげで勝てて本当に安心したよ。ありがとう」


 優しい雪さんらしいなって思いながら話を聞いていた。


「僕も勝てて良かった。でも負けたとしても雪さんを責める人なんていなかったと思うよ」


 僕は素直な気持ちを雪さんに伝えると雪さんはニコッと笑った。

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