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僕だけに素っ気ない高嶺の雪さん  作者: アカト
高校1年生

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14/15

体育祭午前

「雪さん頑張れー」


 玉入れに出てる雪さんを見ていると雪さんはどんどん玉を入れていき流石のコントロールだなと思って見ていた。バスケ部なのも大きいのかもしれないなと思っていた。


 うちの組は圧倒的勝利をしていた。今回の結果で点数的に三組にだいぶ近付いていた。


「雪さんお疲れ様。すごかったね。カッコよかったよ」


「ありがとう。楽しかったよ」


 いつもの素っ気ない雪さんに戻った気がした。


 午前中最後の競技は棒倒しだ。知り合いは特に出ていなかったが応援を頑張った。だが二組は三位でまた三組との差が開いてしまった。


 とりあえず僕たちはお昼ご飯を食べてから午後の競技に向けて休憩をした。母さんと瑠姫が応援に来てくれていたので一緒にご飯を食べることにした。


「拓人くんも一緒にご飯どう?」


 母さんが拓人のことを呼んだ。拓人の家は母子家庭で拓人のお母さんがお仕事を休む事が出来ずに一人でご飯を食べようとしていたのを母さんが誘った。


「俺もご一緒していいんですか?」


 拓人が珍しく敬語を使ってるのを見るとちょっと笑ってしまう。


「もちろんだよ。ご飯多めに作ってきたから一緒に食べましょ。武尊も拓人くんと一緒の方が嬉しいと思うし」


 母さんがそう言うと拓人も俺たちのそばに座り僕も拓人と瑠姫と母さんでご飯を食べることにした。


「拓人さんもお兄ちゃんもまだ競技出てないよね。何に出るの?」


 瑠姫が家でいる時と違った感じで話しているのに笑いそうになった。


「俺はこの後の騎馬戦とリレーに出るよ。武尊も俺と同じ競技だよ」


 拓人も雪さんもうちに来たことが何度もあり瑠姫とも何度も話しているので拓人のことも雪さんのことも瑠姫は気に入っている。


「そうなんだね。そういえば玉入れに出てた雪ちゃんすごく上手くてカッコよかった」


 雪さんのことが大好きな瑠姫らしく雪さんを見ていたらしい。


「瑠姫ちゃんは相変わらず雪ちゃんのこと好きなんだね。あとで雪ちゃんが食べ終わったことに呼んで雪ちゃんと話したら?」


 拓人がそう言うと瑠姫が「えー。いいのかな?」とまんざらでもない感じで答えた。


 そんな話をしていると雪さんの方からこっちに気付いて来てくれた。


「瑠姫ちゃん久しぶりだね。元気?」


 雪さんは瑠姫に話しかけに来てくれた。


「うん。元気だよ。雪ちゃんは?」


「私も元気だよ。瑠姫ちゃんは来年受験だっけ? 行きたい高校は決まった?」


「雪ちゃん覚えててくれたんだね。私も来年みんなと同じ南雲高を受験する。また雪ちゃんと学校でお話ししたいから」


 瑠姫は大好きな雪さんにベッタリだった。瑠姫は南雲高に行きたい気持ちは本物のようだった。瑠姫と話してる時の雪さんは楽しそうで終始笑顔だった。

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