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Flight 017: 空戦訓練——エリシアへの指導

◆ エリシアの挑戦


隼人は新たに得た翼で空を自在に飛翔していたが、エリシアはまだその操作に苦戦していた。彼女は魔法の力で飛行することはできるものの、空中戦の経験は皆無だった。


「隼人、どうしてそんなに簡単に飛べるの?」


エリシアは息を切らしながら問いかけた。隼人は微笑み、彼女の肩に手を置く。


「俺は元々パイロットだからな。でも、心配するな。これから一緒に訓練して、空戦の基礎を身につけよう。」


◆ 基本操作の習得


まず、隼人はエリシアに空中での基本操作を教えることにした。


「エリシア、飛行中の姿勢制御が重要だ。まずはエルロン・ロールから始めよう。」


「エルロン・ロール?」


「水平飛行中に機体を左右に回転させる技術だ。これで敵の攻撃を回避したり、攻撃の態勢に入ることができる。」


隼人は自らエルロン・ロールを実演し、エリシアに見せた。彼女はそれを真似てみるが、バランスを崩してしまう。


「難しいわ…」


「焦らなくていい。ゆっくりで構わないから、感覚を掴んでみよう。」


エリシアは何度も挑戦し、徐々にエルロン・ロールを習得していった。


◆ 戦術の基礎


基本操作を習得した後、隼人は空戦の戦術について説明を始めた。


「空中戦では、敵の背後を取ることが重要だ。そのためにはインメルマンターンやスプリットSといった機動を覚える必要がある。」


「インメルマンターン? スプリットS?」


「インメルマンターンは、上昇しながら180度旋回して敵の背後を取る技術だ。スプリットSは、その逆で、下降しながら180度旋回する。」


隼人はそれぞれの機動を実演し、エリシアに手本を示した。彼女は慎重にそれを真似てみる。


「上昇して…旋回…あっ、できた!」


「そうだ、その調子だ。」


エリシアは隼人の指導の下、少しずつ空戦の基本戦術を身につけていった。


◆ 実戦形式の訓練


基礎を学んだ後、隼人はエリシアと模擬戦を行うことにした。


「今から俺が敵役をやる。エリシアは俺の背後を取ってみてくれ。」


「わかったわ。」


二人は空中で距離を取り、訓練を開始した。隼人は巧みに機動し、エリシアの追尾をかわす。


「くっ、なかなか追いつけない…」


「焦らず、相手の動きを予測してみろ。」


エリシアは隼人の動きを観察し、次第に彼のパターンを読み取るようになった。そして、ついに隼人の背後を取ることに成功した。


「やった!」


「素晴らしい、エリシア。その調子でいこう。」


◆ 絆の深化


訓練を重ねる中で、二人の間には深い信頼と絆が生まれていった。隼人はエリシアの成長を喜び、エリシアも隼人の指導に感謝していた。


「隼人、ありがとう。あなたのおかげで自信がついたわ。」


「俺も君と一緒に飛べて嬉しいよ。これからも共に頑張ろう。」


二人は空中で手を取り合い、新たな戦いに向けて心を一つにした。

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