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5 義理の妹ができた。

ケティア・フィージスの呟き


ある日スーツ姿の父さんが、小さな女の子を連れて帰って来たんだ。

そんでその子が、妹だって言うじゃないか。

そんなの、イチャイチャ兄妹を作るしかないやろ〜。

(来た〜〜〜、義理の妹展開ぃぃ〜〜!)


そこには、ヨシミと名乗る、黒髪の少女がいた。目は、茶色か黒辺りで特に派手ではないのがまたかわいい。髪型は、ツインテールと、幼女にはもってこいの髪型だで、顔もとても整っている。

(なんだこの100点の幼女は、かわいすぎる.......待てよ!お兄ちゃんはちょっとまずい)

「えっと〜、ヨシミちゃんだっけ、お兄ちゃんは、その〜なんて言うか、変えないかな」

前世でオタクのケティアにとって、お兄ちゃんは、少しまずい。

「だめなの」

ヨシミがつぶらな瞳を向けて来る。

(そんな、顔しないでください。何もいえなくなるでしょ)

「わっ、わかった、お兄ちゃんでいいよ。ヨシミちゃん、俺はケティア、今日からよろしくね」

ケティアは、こうもあっさり折れてしまった自分に呆れた。

「ちゃんじゃない、ヨシミだもん!」

(それぐらい許して。俺が持たない)

「わかったヨシミね、今日からよろしく」

(あーも〜、反論っ出来るか!)


ケティアは結局、お兄ちゃんで了承し、なおかつ前世で1度もした事の無い、異性に対しての呼び捨てをすることになった。

すると、サトルが 、

「仲良くなれそうだね、寝る場所はケティアと一緒でいいかな」

(まじで!)

ケティアのベットは流石に、ベビーベットでは無くなっていた。体の小さいケティアとヨシミの2人が寝たぐらいでは窮屈しないだろう。

ケティアは喜んだ。しかし、ヨシミと一緒に寝ることに、ケティアは、半分嬉しいが、もう半分は、(今日は寝れないな)と、軽い溜め息をついた。

(にしても可愛いな〜この子。こんな妹俺にはもったいない)

そしてケティアは決意する。

(俺は、ヨシミから、『お兄ちゃん大好き!』て、言われるような、イチャイチャな義理の兄妹を築いて見せる!)

ベットは、壁に引っ付けるような位置に置かれており、壁側がヨシミ、余った所にケティアが寝る形になった。

ヨシミが寝返りでベットから落ちないように、ケティアは床に近い方を選んだ。

その夜ケティアは、興奮して案の定寝ることが出来なかった。


昨夜寝れずに目にくまがあるケティアは、ヨシミとイチャイチャな兄妹をを築くために色々と話しかけてみることにした。

ケティアは横で寝ているヨシミを起こした。

(女子は褒められるのが好きだと聞いたことがある。褒めてみるか)

「おはようヨシミ、あのさー急にごめんけど、今何歳なのかな?」

「ヨシミね、4歳」

「そうか、4歳か、俺の2つ下だな。にしてもヨシミの髪って、その〜なんだ、こ〜、めっちゃ綺麗だよね」

(流石に不自然だったか。こういうの前世でした事無いんだよね)

「お兄ちゃんの髪も白くて綺麗」

(くぅ〜、こんなはずでは。俺がヨシミを口説くつもりで言った言葉が逆に帰ってきやがった。惚れてまうやろぉー)

(にしても、喋り方的に昨日の自己紹介は、父さんが事前に教えていたんだろう。昨日は、自分のこと私って言ってたし)

それからケティアは、毎日色々と褒めながら、ヨシミの中のお兄ちゃんの好評価を獲得しようと、頑張った。しかし、何一つ変化がなかった。

(クソ〜、なんでこう、上手くいかないかな〜。いや、でも俺はあきられない)


昨日も惨敗したケティアは、いつも通り、ヨシミを起こし、手を繋いで階段を降りた。

ケティアの部屋は、ベビーベットがあった場所がそのまま使われており、二階に部屋がある。

そしていつも通り、洗面所で一緒に顔を洗い、ケティアが、ヨシミを褒めながら朝食取り、その後ケティアが鍛錬で、筋トレをしているのを、ヨシミが楽しそうに眺めている。

そして昼食をこれまた、ヨシミを褒めながら食べると、次に、庭で、気絶するまで魔法の練習をする。これも何故か楽しそうに見ている。ケティアが気絶したら、ヨシミが、サトルを呼んできて、家の中にケティアを運び、ソファーの上に寝かせる。そして、気絶したケティアの横にヨシミが添い寝をする。気絶から目を覚ました後、鍛錬値が増えていた場合ステータスポイントを脚力に極ぶりする。その後は、晩御飯をこれもまた、ヨシミを褒めながら食べ、ヨシミと一緒に風呂に入る。

これが最近のケティアのルーティーンだ。

(てか、添い寝って、結構懐かれてんなー俺)

そんな事を考えながら2人で風呂場に向かう


最初、ケティアというあまりまだどう言う人間か知らない人と一緒に風呂に入ることに、ヨシミ『だけ』抵抗があった。むしろケティアは、「一緒に入ろうよ〜」と、上機嫌だった。

そんなことも数をこなせば、心を許すもんで、ヨシミも躊躇しないで下着を脱ぐ。

ケティアも、少し...いや、ほとんどがヨシミのまだ成長していないピンクの何かを見ているが、ま〜問題ないだろうだろう。多分...

ケティアは、意外とお兄ちゃんらしく、ヨシミの髪を洗ってあげている。

するとヨシミが、

「お兄ちゃん、なんでこれ、お兄ちゃんにはあってヨシミには、無いの?」そう言うとヨシミは、ケティアのケティアをその小さな手で、握ってきた。

(あぁぁぁぁぁぁーーやばいそれ、そういうことしちゃダメなんだよ!ダメなんだよ!ダメだけど.....このまま行こう。)

ケティアは、とても真剣な顔をして、ヨシミの握っている手を覆い被さるように握り閉めて離させない。

「それはね、俺は、男の子だけど、ヨシミは、女の子だからだよ。」

今、そのケティアが言っていた女の子が、ケティアのケティアを握っているという何とも、不思議な空間が広がっている。

「あれ!?、お兄ちゃん、なんだか大きくなってる!」

「そんな事無いよ!」

ケティアはヨシミが握っていた手を急いで離させて、逃げるように、湯の中に入った。

それに続いてヨシミもゆっくりと入ってくる。


2人がお湯に入ってしばらくすると、

「お兄ちゃん、ヨシミね、こうやってお兄ちゃんとお風呂に入ったり、お兄ちゃんたちと一緒に、ご飯食べたりするのがね、とっても幸せなの」

ヨシミが、その幼さ故か、とても可愛らしい笑顔を向けて言った。

「そうか、それは良かった。俺もヨシミと一緒にいて楽しいよ」

「ヨシミね、お兄ちゃんと一緒にいて楽しいし、面白いよ。毎日走ったり、あと、あの〜腕立てって言うのしたり、魔法をいっぱい撃ったりしてて、なんだかお兄ちゃん面白いの!」

「そうなのか、魔法とかは面白いかもしれんけど、筋トレとか見ててもつまんないだろ」

「ヨシミは楽しいの!」

ヨシミは自分の意思をケティアから否定されて少し機嫌を損ねたのか、怒った。

「そうか、まぁお前が楽しいんだったらいいよ」

ケティアが少し焦りながら言う。

すると、ヨシミが満面笑顔になった。

「ヨシミね、お兄ちゃんだ〜いすき!」

すると、ヨシミがケティアに抱きついてきた。

ヨシミの柔らかい体が引っ付いてくる。

幼いのでケティアも柔らかいはずだが、既に鍛錬のし過ぎで、体つきが普通の子供とは、違うため、ヨシミのちゃんとした幼子の体が懐かしく、また、緊張する。

ケティアは一瞬顔を真っ赤に染めたが、ヨシミの様子からして、異性としての大好きではなく、お兄ちゃんとしての大好きだと気ずき、少しショックを受ける。しかし、

(こういうのも悪くないかもな)

ケティアは、ヨシミからちゃんとお兄ちゃんができているのだと知り、少し嬉しかった。


それからケティアはいつも通り、ヨシミと一緒に同じベットで寝る。

しばらくすると、既に寝ているヨシミの頭を軽く撫でて、「お休み」と、言うと自分も寝ることにした。


次の日いつも通り、のルーティーンを過ごしていると、朝食中にミーチャが、

「そう言えば、もしかしてケティちゃん、来年で7歳よね」

「そうだけど」

「まー!だったら来年から学校じゃない!」

「は.........はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜」

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