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第6章までの人物紹介② (ボロンブラーク騎士学園1・3年生、フィッシャー騎士学園、アウレウス派貴族、シュトレイマン派貴族)

③ ボロンブラーク騎士学園 1年生上級クラス、3年生上級クラス


【アウレウス派】

アイル・バーナム(火、風、光)

 アレンの弟でアウレウス派。騎士学園の新1年生。リーズ親衛隊リーダー。最強騎士決定戦ではリーズのチームメイトとして大活躍した。

 父親のバーナム伯爵がリーズをアイルの正妻として迎え入れるため、王都の有力貴族の根回しを始めたところ、マーキュリー伯爵もリーズをダーシュの嫁にしようと考えていたことが発覚し、逆にリーズ争奪戦が水面下で勃発してしまった。



ロック・ガーランド(風、土)

 ガーランド子爵家令息。騎士学園の新1年生。リーズ親衛隊所属。最強騎士決定戦ではリーズのチームメイトとして大活躍した。



メリア・ガートナー子爵家令嬢

 リーズのお友達の新1年生。アイルのことが好きで、アイルといつも一緒にいるリーズのことを警戒していたが、リーズがカイン狙いであることが分かり、ホッとしている。


ヒルダ・アインブルク子爵家令嬢

 リーズのお友達の新1年生。生徒会の陰の実力者であり、学園の美少女たちからモテまくるアゾートに秘かに憧れていて、自分もそのハーレムに入れてもらいたいと、少し思っている。


ターニャ男爵令嬢

 リーズのお友達の新1年生。次期伯爵が内定していながらまだ婚約者が決まっていないダーシュ・マーキュリーに狙いを定め、ダーシュ争奪戦に参戦中。




【シュトレイマン派】


リナ・フォックス(土)、エリサ・フォックス(土)

 ジルバリンク家の臣下のフォックス男爵家令嬢(シュトレイマン派)。双子の姉妹。騎士学園の新1年生。

 背が小さくてかなりの美少女だが、クロリーネと同様に貧乳。だが見た目からは想像がつかないほどの怪力であり、反応速度も常人よりはるかに早い。その特殊能力を見込まれて、クロリーネの護衛騎士兼取り巻き令嬢として、ボロンブラーク騎士学園の1年生になるよう命じられて、王都より派遣されてきた。

 頭に大きなリボンが三角耳にみえるため、アゾートからはお稲荷姉妹と呼ばれ、その度に姉のリナは「はわわわ」と慌てだし、妹のエリサはいつも腹を立てている。



ローラ・カルディナ(3年生)

 シュトレイマン派の中心人物。生徒会選挙ではフリュオリーネとの熱い議論を戦わせた。いつもクロリーネがアゾートと一緒に登校する姿を見て、ジルバリンク侯爵がアゾートをシュトレイマン派へ転向させる作戦であると勘違いし、アゾートとクロリーネをくっ付けようと考えている。



アントニオ・パッカール子爵家令息(3年生)

 元二コラ・デュレートの腹心で、生徒会長選では二コラを必死に支えた切れ者。

 ソルレート侵攻作戦では、パッカール騎士団との橋渡しにに尽力し、実戦ではクロリーネとともにシュトレイマン派連合軍を指揮した。



【中立派】


カレン・アルバハイム(水、風、土)

 アルバハイム伯爵家令嬢(中立派)。騎士学園の新1年生。

 長い緑の髪を両サイドに束ねた、少し幼さが残るお嬢様。アゾートからは「ボカロ」と呼ばれていることを本人は知らない。

 フィッシャー辺境伯家のお家騒動に巻き込まれ、本来はフィッシャー騎士学園への入学を予定していたところに、急遽カインの婚約者候補としてボロンブラーク騎士学園への入学が決まった。

 ちょうど学園でもカインが上級貴族であることが明るみになったこともあり、カインの嫁候補をかけた争奪戦が始まったばかり。その筆頭と黙されているリーズを最大のライバルと認定して、彼女の行動を警戒している。



ザック・ホワイトハット(火、雷)

 ホワイトハット子爵家令息(中立派)。騎士学園の新1年生。リーズ親衛隊所属。派閥が異なるためアイルのように婚約者として考えている訳ではないが、リーズの可愛さに憧れて親衛隊に所属している。

 最強騎士決定戦ではカレンのチームに所属したが、リーズには一切手を出さないことを秘かに誓っていた。



モナ様

 カレン・アルバハイムの護衛騎士として、ボロンブラーク騎士学園に入学してきた新1年生。お稲荷姉妹と同様に反応速度が異常に早く、超高速知覚解放を使っているはずのリーズの動きに対応することができるほどの手練れ。

 最強騎士決定戦ではリーズを単独で足止めするが、その際にリーズがいかに貴族としての常識を欠如しているかを理解し、あきれ果てた。




④ フィッシャー騎士学園


ホルス・フィッシャー

 フィッシャー辺境伯本家の次男で、フィッシャー騎士学園の生徒会長。新3年生。

 ネオンをいたく気に入り、カインの代わりに自分の婚約者に欲しがる。そこでカインから、ボロンブラーク騎士学園の生徒会長のセレーネがネオンとそっくりの容姿だと教えられ、セレーネにいいとこを見せて自分の嫁になってもらおうと、両校の交流試合「騎士学園最強決定戦」の開催を提案する。

 実際に最強騎士決定戦が始まると、全く戦わないセレーネへの関心は急速に失われ(サルファーが邪魔をしていただけであったのだが)、逆に3年生予選リーグをたった一人で勝ち抜いていくフリュオリーネを注目するようになっていった。

 さらに決勝戦では実際の戦場で、その考え抜かれた戦略・戦術の数々と大量のゴーレムを率いた武人としての強さに感化され、アージェント王国最強の学生騎士はフリュオリーネであることを確信した。また、その戦略・戦術をより詳しく解説するアゾートにも一目置くようになり、超高速の剣士としての能力と併せてホルスはこのアゾートとその相棒のネオンにも多大の期待を寄せるようになった。

 ただし、個の戦闘力ではフリュオリーネやアゾートよりもはるかに強く、帝国の司令官からも魔将クラスとして、フィッシャー騎士団長のドルム・フィッシャーとともに警戒されている。



バレン・フィッシャー

 2年生で、フィッシャー辺境伯家の同年代の分家筋の中では最強。自分を犠牲にして相手の魔法攻撃を反射させる「リフレクト」と絶対のバリアー「護国の絶対防衛圏」の2つの固有魔法を有する、2年生予選リーグ最強の相手。

 アゾートをあと一歩のところまで追いつめるが、それが逆にアゾートの潜在能力を引き出すきっかけになった。



サリー・アルバハイム

 2年生最強の一人。アルバハイム家の固有魔法「マジックジャミング」を展開し、広域にわたって属性魔法を完全無力化することで、相手に物理攻撃による肉弾戦を強要させることができる。「護国の絶対防衛圏」との相性が抜群である。

 予選リーグ最終決戦では、マジックジャミングが及ばない超長距離からのマールの狙撃を受け、チームの敗因につながった。



フェイ・バートリー

 2年生最強の一人で、ボロンブラーク騎士学園で最強のカインと同等以上の実力を持つ。上述のバレン、サリーとの3人でドリームチームを結成。




フィッツ・ステラドール

 2年生。シュトレイマン派のステラドール伯爵家令息。騎士としての強さを追い求めるフィッシャー騎士学園にあって、魔法の強さを追及するボロンブラーク騎士学園のような戦い方をする異色の生徒。その巨大な魔力を行使して、ステラドール家の風属性固有魔法「死神の虚空」によりアゾートを見事撃破した。

 だがこの魔法は、学園の魔法防御システムが感知できない真空魔法であり、学園内ではその使用が制限されていたが、それを知っていながらどうしても試合に勝ちたかったフィッツが魔法を行使したことから反則負けとなり、予選リーグを勝ち進むことができなかった。

 騎士道に反する行いとしてホルスからボコボコにされた上、逆上したネオンにも丸焼きにされた。さらにアゾートの見舞として訪れたフリュオリーネも探し出して氷漬けにすると宣言した矢先、クロリーネに付き添われて病室に来たフィッツが火傷と青あざだらけの姿を見せて謝罪した。クロリーネがお稲荷姉妹に命じてお仕置きをしたとのことだった。

 このことがきっかけで、クロリーネのシュトレイマン派の姫としての統治能力をアゾートが評価し、その後シュトレイマン派連合軍の指揮をクロリーネに任せる決断をする。



レオン・ウエストランド

 2年生でフィッツの護衛騎士としてフィッシャー騎士学園に入学。シュトレイマン派の有数の武闘派であるウエストランド子爵家の令息で、パーラの親族。強固なバリアーと高速の立ち回りなど、剣士としては最強クラス。



テオ・フォックス

 2年生でレオンと同様に護衛騎士としてともに入学。フォックス家もシュトレイマン派有数の武闘派の家門であり、レオンと同等レベルの強さを誇る。フィッツ、レオンの3人とともにチームを結成しているが、学園内ではバレン・フィッシャー率いるドリームチームの最大のライバルと目され、今回の最強決定戦でも学園内の注目を浴びていた。



ハシム・フィッシャー

 フィッシャー辺境伯家の分家で、バレン・フィッシャーの双子の兄。「護国の絶対防衛圏」の他に、自分を犠牲にして相手の攻撃を跳ね返す「リフレクト」という魔法を行使する。

 ボロンブラーク騎士学園の優勝候補と目されていた、ダーシュ、アレン、ユーリ組を倒したのもこの「リフレクト」を使用したことよるものであり、ダーシュが決めにかかった固有魔法「ライジングドライバー」の大威力魔法をそのまま跳ね返したことで、相手を全滅に追い込むことに成功した。

 だが、次の戦いでヤンデレ化したパーラに護国の絶対防衛圏を破られて敗北を喫した。



アベル・バートリー

 バートリー一族の直系であり、カインが勝つことのできなかったライバル。カインより一回り上の強さを誇っていたが、カインが誰よりも「護国の絶対防衛圏」がうまく使えることと、時間遡行でご先祖さまから直伝されたピンポイントバリアーを駆使されて、一族最強の座をカインに奪われることとなった。





⑤ アウレウス派貴族


アウレウス公爵

 アウレウス伯爵の実兄で公爵家の当主。アージェント王国宰相。アゾートに王都アージェント騎士学園への転校を勧め、王国内部に構築されたというブロマイン帝国の協力組織の実態を暴くよう指示した。



アウレウス伯爵

 名門アウレウス公爵家の本家の一族。現公爵の実弟であり、派閥の裏を取り仕切る謀略家。治安局長と監察局長を兼任しており、本家公爵家の爵位とは別に宮廷貴族としての伯爵位も保有している。兄の公爵と区別するため、公式にはアウレウス伯爵を名乗っている。

 中立派のボロンブラーク家とのつながりを深めるため、娘のフリュオリーネをサルファーの婚約者としてボロンブラーク騎士学園に送り込む。

 ボロンブラーク内戦の終戦交渉でネオンを見た時に、フェルーム一族が失われたメルクリウス一族の生き残りであることを確信し、アゾートにメルクリウス男爵家の創設を提案した。

 アゾートがフリュオリーネの才を惜しんで引き取る際、これを娘へのプロポーズとしてとらえ、フリュオリーネの婚約者として王都の有力貴族に喧伝し、失われたメルクリウス一族を手中に納めたことを対立派閥のシュトレイマン派に事あるごとにアピールしている。

 アゾートの才能をとても高く評価しており、溺愛する娘のフリュオリーネをアゾートの正妻にできたことに満足し、アゾートを領地伯爵に押し上げようと画策。そのとっかかりとして、監察局長のポスト20年分と引き換えに一度は手放したソルレート伯爵領をシュトレイマン派が統治できていない実態を見て、アゾートをそそのかしてソルレート伯爵領を奪い返すよううまく誘導する。

 その気になったアゾートが実際にソルレート侵攻作戦を開始しその戦略の壮大さや裏に潜むブロマイン帝国特殊作戦部隊の存在を聞かされると、アゾートの能力が自分の想像をはるかに超えた本物であることを知り、将来的にはアゾートをして失われたメルクリウス公爵家を再興し、その戦闘力をもって宿敵ブロマイン帝国との間に決着をつけようと決意する。



ザッパ男爵

 アウレウス伯爵の腹心。アウレウス騎士団を率いてボロンブラーク内戦を戦った司令官。アゾートとは同じアウレウス伯爵の配下として仲がいい。



マーキュリー伯爵

 ダーシュの父親。アゾートとフリュオリーネとは一度会食をしている。

 領地は王都の南でメルクリウス領の北側に位置し、ボロンブラーク騎士学園の修学旅行では、領地縦断にあたり多大な便宜供与をし、城での歓迎パーティーも主催してくれた。

 実は次期伯爵家当主となる息子ダーシュの婚約者探しに苦労していた。諸事情により一度ダーシュの婚約を破棄していたが、派閥内に魔力の釣り合う年ごろの娘がおらず中立派貴族の娘をあたっていたところ、メルクリウス男爵家がアウレウス派閥に参加し、アゾートの妹のリーズの存在を知る。リーズをダーシュの婚約者にしようと考えた矢先に、バーナム伯爵に先を越されそうになったため、慌てて待ったをかけた。



バーナム伯爵

 アレンの父親。アゾートとフリュオリーネとは一度会食をしている。領地は王国北部。アゾートが中級貴族としてアウレウス派に移籍してきたことで、その妹のリーズを密かに調査。その魔力が伯爵級に近くまだ婚約者も決まっていないことから、同じく婚約者の決まっていない息子アイルの嫁候補として考えるようになった。そして、メルクリウス家に正式に話を持っていく前にアウレウス派の中で根回しをしていたら、マーキュリー伯爵も実は同じことを考えていたことを知り、水面下でのリーズ争奪戦が勃発してしまった。




ボロンブラーク伯爵家


サルファー・ボロンブラーク

 前生徒会長で、卒業後はボロンブラーク騎士学園の新学園長に就任。

 セレーネを愛するあまり、フリュオリーネとの婚約を一方的に破棄。そこへ弟のフォスファーがフリュオリーネとの婚約を取り付けて内戦が勃発。

 内戦で敗北するもののフォスファーの自滅により命は助かり、中立派からアウレウス派への転向を条件に、ボロンブラーク伯爵次期当主の地位が認められる。

 学園では、アゾートとの間でセレーネ争奪戦という醜い争いを繰り広げているが、フェルーム一族全員から、そのことを含めて恋愛バカとして軽く扱われている。

 学園卒業後は伯爵位を正式に継ぐことになっていたのだが、父親のボロンブラーク伯爵の容態が安定したことと、伯爵の懐刀でもあるダリウス・フェルームが、サルファーが伯爵になるのは時期早尚と進言したこともあり見送られる。その結果、今年度からボロンブラーク騎士学園の学園長を務めることとなった。

 学園ではアゾートの監視をするために2年生騎士クラスBのクラス担任を受け持つとともに、学園の美少女たちからモテまくるアゾートに反発する組織AAA団のリーダーにも就任。学園の入学式でAAA団の結成式も行い新入生の度肝を抜いた。

 最強騎士決定戦では学園長のくせにセレーネ、フリュオリーネとの3人チームを結成したが、セレーネを溺愛するあまりセレーネの戦闘参加をことごとく邪魔し、チーム戦にも拘わらずフリュオリーネが1人で戦うことを余儀なくされた。だが結果としてフリュオリーネの単独の戦闘力で見事優勝を果たした。

 その様子に激怒したアゾートは、サルファーを捕らえてソルレート侵攻作戦に強制参加させ、常に戦争の最前線へと叩き込んだ。ソルレート攻略後はセレーネをかけた貴族の決闘をアゾートに申し込むがアゾートの魔力に圧倒されて敗退。セレーネのことはきっぱりとあきらめた。

 だが次期伯爵なのに婚約者がいない実態がマズいことにようやく気づき、同じメルクリウス一族で強力な魔力を保有するリーズを自分の新たな婚約者とするためにターゲットを絞った。



フォスファー・ボロンブラーク

 サルファーの弟。魔力の才能はサルファーより上だが、性格に難があり幼いころに次期当主の座を奪われた。上記婚約破棄騒動に乗じて、フリュオリーネの婚約者としてアウレウス伯爵の後ろ盾を得て、ボロンブラーク内戦を開始。

 フリュオリーネの智謀により内戦には圧勝するが、自分では彼女を御しきれないと悟ると、フリュオリーネを地下牢に監禁してしまう。結果、アゾートに打ち倒され、その後処刑される。



ボロンブラーク伯爵

 温厚な人格者。長期間病床に臥しており、息子たちとその派閥間の内戦を止められなかった。最近は病状も安定し、短時間なら会話をすることが可能なほど回復。メルクリウス一族の秘密を、ダリウス・フェルームに明かした。




ボロンブラーク伯爵の臣下


ワイブル騎士爵家(伯爵直臣)

 フェルーム家と並び伯爵に直接仕える騎士爵家



ゴダード子爵

 スカイアープ渓谷南側一帯を所領に持つ


マーサ・ゴダード

 ゴダード子爵の本妻。ボロンブラーク騎士学園の魔法実技講師。魔法協会の研究員

 おばさんなので話が長く、恋バナと噂話で授業がつぶれることもしばしば。修学旅行の際も、出発地の代官をしているリシアおばさんとの長話が始まったため、自分を置いて学生たちはとっとと修学旅行に出発してしまった。



モジリーニ子爵

 スカイアープ渓谷北側一帯を所領に持つ。ボロンブラーク内戦での戦功で男爵から子爵に昇爵



アラモネア子爵

スキュー男爵

サラース男爵

 ボロンブラーク内戦での敗戦により家門を取り潰され、一族の男子は処刑、女子は全員修道院へ送られた。





⑥ シュトレイマン派貴族


シュトレイマン公爵

 シュトレイマン派の長で財相。老齢。アウレウス派がメルクリウス一族を手中に収めたことを悔しく思っている。



ジルバリンク侯爵

 魔法協会会長で自身も研究畑を歩んできた。

 クレイドルの森ダンジョンの探索クエストを冒険者ギルドに出したことで、アゾートとの接点ができる。結果、古代魔法都市ジオエルビムの発見へとつながったアゾートの手腕を高く評価しており、事あるごとにシュトレイマン派閥へ引き抜こうと画策する。

 アウレウス伯爵との話し合いにより、メルクリウス一族との接点をもつために、アゾートの弟のアルゴと愛娘のクロリーネの婚約を結んだ。

 クロリーネを溺愛しており、クロリーネのかわいさを理解できない世の男たちを嘆いているが、アゾートがクロルーネのかわいさを理解できる唯一の男であることがわかると、ボロンブラーク騎士学園での後見人としてアゾートを頼るようになる。

 ソルレート侵攻作戦では、自陣営であるシュトレイマン派連合軍のふがいない戦いぶりとは対照的にアゾート率いるメルクリウス騎士団とその連合軍の破竹の進撃に衝撃を受ける。そして対立派閥でありライバルであるはずのシュトレイマン派連合軍と共闘したいとの申し出を受け、さらにその司令官として、娘のクロリーネを着任させたいとの申し出にさらに驚愕する。だが、王都では性格のキツい悪役令嬢として社交界からも爪はじきにされていた娘のクロリーネのことを、アゾートがその能力をいかに高く評価しているかを聞かされると、その申し出にいたく感謝してアゾートに全面協力してシュトレイマン派内の根回しも一手に引き受けることになった。

 なお、シュトレイマン派閥へ転向するよう提案してみたが、アゾートに軽く断られた。



ソルレート伯爵

 ボロンブラーク伯爵支配エリアの東隣の伯爵。かなり太っている。自分の支配エリアの西端のヴェニアル子爵領がプロメテウス領と接していることもあり、関税の引き上げや食料価格の高騰、通商破壊など様々な嫌がらせを行う。アゾートが行った経済戦の効果が表れ過ぎて、領内の商人や職人が一斉に亡命し、さらにロディアン商会に暴利をむさぼられた結果、領地がデフォルトした。

 その後、王国裁判所の管理戦争を挑むも、メルクリウス一族の戦闘力とフリュオリーネの戦略の前に一週間と持たずに敗戦。さらに領都では不満を持った領民による革命まで許してしまい、伯爵位と領地の全てを失った。



ヴェニアル子爵

 ソルレート伯爵に呼応して王国裁判所の管理戦争に参戦。難攻不落の城塞都市ヴェニアルを有するが、セレーネによる完全詠唱エクスプロージョンや新型大砲の実験台にされて、城壁が粉砕。落城の憂き目にあう。

 管理戦争の保護対象となっていたロディアン商会の穀物に毒を混入させたため、王国裁判所の命令により爵位と領土をはく奪された。領土の一部はプロメテウス領と合併し、新生メルクリウス領となる。



パッカール子爵

 ソルレート管理戦争には直接参戦せず、配下の騎士をソルレート伯爵軍に派遣するにとどまった。その後のソルレート革命政府との戦いでは、隣接領地としてシュトレイマン派連合軍の拠点となり、自身もその一員として参加していた。


ウッドブリッジ子爵

 次期伯爵候補。シュトレイマン派連合軍に騎士団を率いて参戦していた。


ゴードン子爵

 次期伯爵候補。シュトレイマン派連合軍に騎士団を率いて参戦していた。


フェラルド子爵家次期当主

 次期伯爵候補。シュトレイマン派連合軍に騎士団を率いて参戦していた。


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