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04:プレイヤーセレクト

コウヤの家に集まった四人は、いよいよオンラインプレイを始めようとするが…

「さて、と。んじゃ始めっか!」


四人がそれぞれPCを起動し終えると、まずは父の持つ古いゲームディスクから取ったコピーを、ユウリとユウイに手渡す。


「なんだか悪い事をしているような気分だけど……」


無地の白いCD-R三枚に分割された、インストールディスクのコピー。

容量で言えばDVD一枚に余裕で収まるのだが、コウヤにはCDとDVDの違いも分かっておらず、それは別に不思議な事では無かった。

ただ、昔はこうだったんだな、とだけ理解していた。


「正規ユーザがちゃんとしたシリアルコード使うなら、OKだから……

公式、確認した」


「お姉さんがそう言うなら……」


ネットにシリアルコードを公開して不特定多数に使わせたり、金を取って配ったりするのは禁止されているが、家族友人で使い回すくらいは認められているらしい。

サービス終了後のゲームだけあって、その辺りは大目に見てくれているようだ。


二組のコピーから、コウヤが手順を教えながらユウイのノートパソコンにインストールし、ユウリの方にはマヤがインストールする。

しばらく時間は掛かったが、二人とも無事起動に成功する。


「可愛くないね……」


ちょっとガッカリした様子で、ユウイはキャラクター選択画面を動かしている。

選べるキャラクターは、以下の通りだ。


ウォリアー:戦士  前衛火力担当

パラディン:聖騎士  前衛防御と味方強化を担当

アーチャー:射手  後衛火力と敵の撹乱を担当

ソーサラー:魔術師  後衛属性火力担当

ネクロマンサー:死霊術師  召喚での前衛支援と敵の弱体化を担当

ドルイド:自然術師  一人で何でも出来るバランスタイプ

アサシン:暗殺者  対単体火力に特化 隠密行動も得意


チーム構成次第で難易度は大きく変わる。

ここは、四人でしっかり相談しておかなければならない。


「俺は使い慣れたパラディンがいいな。

 使ったことの無いキャラで一からやり直したいトコだけど、初心者の皆をサポートしたいしな」


コウヤは聖騎士を選択。名前はKOUYA_DX。

全身を銀色の鎧で硬めた、渋い顔立ちのマッチョマンだ。


「前衛二人と後衛二人がいいですよね。

 僕はどうしようかな…… お姉さんは何を使いますか?」


「それじゃ、私は…… ネクロ。

 軍団作るの、楽しそう」


マヤは死霊術師を選択。 名前はYA_MA。

性別選択で女性にしてあるが、その姿は殆どローブに覆われていて外見の変化は殆どない。


(うーん、これは、悩ましい……)


ユウリは支援職を使うつもりだったが、骸骨軍団を操って前衛と支援を両方こなせるネクロマンサーが選ばれた以上、こうなると判断が難しくなってくる。

妹が何を選ぶか分からないからには、ここは自分で足りない部分を補う選択をするしかない。

事前にwikiを熟読してきているので、基礎知識は十分に備わっている。皆を助けられるように賢い選択をするつもりだった。


「ユウイ、お前はどうする?」


「うーん…… うーーーーーん……」


ユウイは本気で悩んでいる。

可愛いヒロインキャラでコウヤを援護して気に入られたいという思惑があったのだが、そもそも、このゲームには可愛さが無い。

せめてかっこいいキャラを、と思うのだが、海外製のゲームのため、そもそも顔がゴツく、濃くて、どうにも好きになれない。

ならば、せめてお色気でいこう。

ユウイは胸の大きさで判断する事にした。


「私、ドルイド!」


ユウイは自然術師を選択。 名前は -YUI-+(>o<)+-YUI-

ビキニのような毛皮の服に、虎の毛皮のマント。虎の頭をそのままフードとして頭に被った、ワイルドなスタイルだ。


三人が、前衛支援、前衛支援、万能型、となると、ユウリに残された選択肢は、後衛火力しかない。

物理火力のアーチャーか、魔法火力のソーサラーかの二択になる訳だが、雷光を纏うパラディン、毒を使うネクロ、大体の属性を使えるドルイド、と、属性攻撃は揃っていたし、高い物理火力の出せるアーチャーを選択する事にした。


「じゃあ、僕はアーチャーで」


ユウリは射手を選択。 名前はSHADOU_MARU。

女性の場合はピッチリレザーのセクシーエルフになるが、男性の場合は覆面をした忍者のような姿となる。


「よーし、パーティー結成だな!」


パラディン、ネクロ、ドルイド、アーチャーの、四人パーティーとなる。

ウォリアーとソーサラーの大火力を活かした王道編成と違って、火力は不足しがちになるだろうから、そこは自分が補っていこうと、ユウリはガチプレイで行く事を決心していた。

アーチャーも極めればトップクラスの火力が出せるはずだ。


「で、このローカルプレイって言うのを選ぶんだよな?」


サービス終了済みであるため、オンラインを介した協力プレイは不可能。

このモードを選ぶしかない。

コウヤは、早速プレイを開始しようとするが……


「待ってください!」


ユウリがそれを止める。


「コウヤ君は、オンラインプレイで、インフェルノのクリアを目指しているんですよね?」


「おう、そうだぜ」


「それには、多大な時間を掛けてキャラを育てる必要があります」


「ああ。分かってる。パーティー組んで戦った方が経験値いっぱい貰えるしな」


「でも、僕達四人が、毎日どこかに集まってプレイするのは、流石に難しいでしょう?」


「あー、そりゃまあ、そうだな。

 俺達だけならともかく、イモウトとねーちゃんの方はなぁ」


「だから、僕らはオンラインプレイをする必要があるんです。

それぞれ時間を決めてネットで協力プレイできるなら、こうして顔を合わせてプレイするよりは集まりやすいはずです」


「ああ、ゴーハンとか、狩りゲーもそういう流れになってきてるよな」


「つまり、ゴーハンと同じで、こうして本体を持ち寄って同じ場所で遊ぶローカル協力プレイと、ネットを通して協力プレイをするオンライン協力プレイとは、別になるワケなんです」


「ん? ああ、うーん…… 分かった」


「分かってないでしょ……」


わかったフリをする弟を、姉がたしなめる。


「オンラインプレイのためには、ホームサーバーが必要になります。

これは、一般の家庭のパソコンを使って簡単に作る事が出来ます。ここまではいいですね」


「サッカーするため、公園を用意するようなもの」


ユウリとマヤの説明に、コウヤとユウイは二人並んでウンウンと頷く。


「ですが、この公園には問題があります。

この公園には審判がいないので、ズルをしても誰もレッドカードを受けないんです。

データを弄って、キャラクターのレベルを最初から999にしてスタートするのも、そう難しい事ではありません」


「セーブデータ、パソコンの中にあるの、簡単に改造できるの」


「そんなの面白くねー! ズルじゃん!」

「そーだそーだ!」


「そう。なんでもアリの無法地帯でクリアしても、何の自慢にもなりません。

それに、僕ら四人だけでインフェルノを完全攻略しようとしても、終わるまでに何年掛かるか分かったもんじゃない。

だから、僕らは、マジカルホーリーストレングス愛好家の誰もが認める、最後にして究極の聖地、マジホリRSに向かうべきなのです!」


ユウリは拳を握り、熱く宣言する。


マジホリRS……

マジカルホーリーストレングス・ライジングサンとは、一体!?

※この物語に登場するゲームは全てフィクションです※

※この物語に登場するゲームは全てフィクションです!!※

※この物語に登場するゲームは全てフィクションなんですってば!性別選択とかこの頃なかったでしょ!※

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