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Mary - Sue   作者: YuT
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序章 壱話 第一の襲撃

どうもYuTです!最近は暑いですね。pixivの方にも投稿している為、此方の投稿に関してはpixivよりも遅れたものとなってしまっています。注意事項はプロローグをご覧下さい。

「え?もう来てるって、え?」

これには知比乃も困惑して聞き返す。

「うん。これ見て〜。」

そう言って凪が見せて来たのは先程まで弄っていたスマホの画面である。そこには一人の少女が映っている。しかし、普通の少女という訳ではなさそうだ。何故なら、彼女の手にはアサルトライフルが握られていたからだ。

「殺る気満々って感じだね〜。」

それを見ても尚、凪は呑気にそう言う。

「これもしかしておれが出ないとダメな奴?」

話を聞いていた佚晞が尋ねる。彼の担当は荒事だ。それ故の質問である。

「そうね。でも、今回の相手の目的は私みたいだからねぇ。…うん、私も出ようかな。」

少し悩む様な動作を見せた知比乃だったが、彼女も戦闘に参加することを決めたようだ。

「お前…絶対相手が面白そうだからだろ。」

麗魔明は呆れた様子で言葉を溢す。それに対して知比乃が、

「もちろん!」

と返して場の全員が呆れるのだった。


バン!

扉が開く音が響く。

「霄宮知比乃っていうのはだ〜れ!」

そう言いながら金色の髪を揺らし、ミリタリーコートを翻し、鉛弾をばら撒く襲撃者。その顔は狂気的な笑みを浮かべていた。しかし、その弾はどれも当たる事なく、何かに弾かれる様に途中で床に落ちてしまう。

「あれれ〜?あたしの弾が届かない?」

襲撃者は不思議そのに呟く。

「これで"正当防衛"だな。」

そう言って奥の襖を開けて現れたのは槍を構えた佚晞だった。少し驚いた様子を見せた襲撃者であったが、佚晞の得物を見て笑みを一層深くする。

「霄宮知比乃って女子じゃないの?」

「もちろん女だぜ?だから俺は、残念ながらお前さんのお目当ての奴じゃあない。」

互いに睨み合いながら言葉を交わす。

「ふ〜ん?まあいっか!ところでさぁ、(それ)(これ)に勝てると思ってるの?」

パァンッ!

銃声が響く。襲撃者は確実に撃ち抜いたと思った。狙いは逸れていない、その上この廊下では避けるのは難しいだろう。しかし、

「あぁ、思ってるぜ?」

佚晞には傷一つついていない。銃弾は佚晞に当たる前に何かに弾かれる。

「またそれ〜!重力操作かなんかなの?」

襲撃者は口を尖らせる。

「ご明察。そっちは武器召喚系か?」

「半分正解♪なんで分かったの?」

「お前ハンドガンなんか持ってなかっただろ。」

そう、襲撃者の手にはいつの間にかハンドガンが握られていた。佚晞は先程それによって撃たれるところだったのだ。

「あっはは♪でもバレたところでこっちには支障なんて無いんだよねっ♪」

襲撃者は今度はマシンガンを取り出し、また鉛玉をばら撒き出す。しかし、やはり佚晞には届かず、防がれてしまう。一方、佚晞はそれを利用して接近を試みる。それに気づいた襲撃者は後ろに跳ぶ。しかし、佚晞はその隙を逃さない。一気に槍を突き出す。

「あっぶなーい!」

襲撃者は間一髪のところで横に跳び、それを避けるが、避けきれず左腕に紅い線が出来る。


一方その頃、二階にある凪の個人部屋では、今回は戦闘に参加しない三人の姿があった。部屋の掃除はされているものの、いかんせん物が多く、ごちゃごちゃとした印象がある。三人の視線は一つのパソコンの画面に集中していた。

「便利ですねぇ、コレ。」

狐月がそんな事を言い出したのは、凪の持つ機械により、一階の様子が見えているからだ。

「なんだっけ?りこねせんと?だっけ?」

麗魔明も話にのる。

「うん!思考駆動型偵察機『リコネセント』

光学迷彩付いてるのとレーザービーム付いてるのがあるよ。…でも狐月さんのアビリティには敵わないなぁ。」

そう答えた凪は嬉しそうに笑っている。一階での戦闘など気にしていないような会話だ。それは佚晞に対する信頼からか、それとも今此処に居ない店主の存在があるからか…。ともかく三人は下での戦闘など気にも止めていなかった。


一階では、相変わらず激闘が繰り広げられている。佚晞は槍で攻め続け、銃弾もアビリティや槍を駆使して落とし、襲撃者の消耗を狙う。一方で、襲撃者もまた銃弾を打ち続ける事で佚晞の消耗を狙っている。このままでは消化試合になるというのは二人とも分かっているようだ。

「このままだと消化試合だぜ?」

「それはお互い様でしょ?♪」

あくまでも余裕を装い、隙を見せない。このままだと不利になると判断した佚晞は襖を開け、居間に飛び込む。襲撃者もそれを追って居間に入る。

「こんなところ入っちゃって良かったの?」

「こっちのが廊下より避け易いだろ。」

「へ〜って事は結構消耗してんだ!♪」

「そっちもだろ?」

少しずつだが確実に両者共に消耗してきている。そんな時だった。何者かが襲撃者の後ろに現れ、足を引っ掛ける。

「わぁ!?」

それに気づかなかった襲撃者は見事に引っ掛かり、転倒してしまう。現れた何者かこと、知比乃はそのまま襲撃者を組み伏せる。

「さて、情報を喋ってもらいましょうか。」

「むう…捕まっちゃったぁ。」

知比乃が嬉々として話すのに対して襲撃者は残念そうに呟いた。

「って言っても、情報なんて持ってないんだけど。だって黒いスーツの怖いお兄さんに"霄宮知比乃という奴を殺せ"って言われただけだもん。」

「そいつの特徴は?どんな顔かとか。」

「黒いグラサンにマスクだよ?背が高いって事しか分かんないよ。」

案外あっさりと答えた襲撃者に少し驚きつつ、知比乃は質問を続ける。

「結構あっさり答えるのね。なんで?」

「えー?だって私貴方を殺せばいいだけだもん。向こうの情報流したって支障ないし。…あっでも失敗したら目ぇつけられるかも。そしたら嫌だなぁ。」

その言葉に偽りがないと判断した知比乃は、

「じゃあさ、うちの店員になんない?」

「「へ?」」

それが予想外だったのか二人分の声が重なる。しかし、襲撃者の方は直ぐに目を輝かせ

「いいの⁉︎やったぁ!♪」

と声を上げる。一方、佚晞の方はというと、知比乃に「何言ってんだお前」と言わんばかりの目線を向けていた。

「よし!決定ね。まずは自己紹介からかしら。」

そう楽しそうに笑って知比乃が言うと同時に、二階にいた三人が丁度襖を開けて入って来た。

「終わったみたいだから来てみたよ〜。見事だったね。」

「見事ないいとこ取りでしたねぇ。」

「結局こうなったか。」

三者三様の感想を述べる三人に、知比乃は思わず苦笑を浮かべる。

「あはは。ってかいいとこ取りって言うけど、奇襲が本分なんだから当たり前でしょ?」

「奇襲が本分ねぇ。…まぁいいか。自己紹介しようぜ!」

Y「どうも、作者のYuTです!今回のゲストは!」

狐「紅沢狐月と言います。宜しくお願いしますね。」

Y「今回の補足は狐月さんいるし、西方弁の話しようかなぁ。」

狐「なるほど。ではメタ的なことから行きましょうか。」

Y「オーケー!まずはリアルで言う関西弁と言う認識をしておいてください。舞台が日本ではないので関西弁と言う表記が出来ませんでした。」

狐「設定としては西方の一部を除いた地域でよく使われる訛り、ですねぇ。他にも"西方訛り"とも呼ばれますかね。」

Y「因みに西方はリアルで言うヨーロッパを元にしてるから、名前なんかもカタカナ表記の外国風のものだったりします!軍部の人は大体西方出身だったかな?」

狐「これ以上はネタバレになるんでそろそろ締めましょうか。」

Y「はーい。」(あれ?いつの間にか主導権握られてない?)

Y「まあいっか。それでは皆様、次回また会う事が出来れば幸いです!」

『閲覧いただきありがとうございました!』

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