申請書
『宇海君~見付かった?』
『心瑠……』
『ん?……』
『何でもない』
『……この世界にはゼウスは必要ない。これからは間が世界を支配するの。』
『あぁ……。』
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待って……
ボクを置いてかないで……
"お母さん"!!
【こっちに来ないであっ悪魔っ!】
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バッっっ……
『……お母さん……・・・・・』
チュンチュン……))
『学校……行かなきゃ……』
ベルゼブブを受け入れて数日。
毎度の事のように見る悪夢の性で俺は毎日が寝不足。
「ゴンっ!!」
『痛っ…………やべ……。ボーっとしてた……。』
『大丈夫か?』
悪魔も何もついていない宗太。
俺はコイツを見ると安心する。
コイツは俺みたいに悪魔を宿して欲しくないな……そう思う。
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今日は俺の通う東陽学園の姉妹校:稚卉学院へ今度の交流会含め交換学校についての申請書を稚卉学院に直接出しに行った。
副委員長の俺は生徒会長に過って遭遇。
そして、この志願書を提出するよう頼まれたのだ。
〈コンコンっ〉
『東陽学園の者です。申請書を提出しに来ました。』
《どうぞ~》
〈ガチャ……〉
『失礼します。』
『君が"神崎遍"君だね?僕は稚卉学院会長:彩蕗功。宜しくね。』
『あの……これ。』
『あっあぁ。ありがとう。スッカリ忘れていたよ。』
そう言うと彩蕗会長は俺から紙を受け取った。
彩蕗会長は手際よくパラパラ~と中を見ると
『君は交流会は不参加?』
『それは生徒会の人とクラス委員長が主に参加するものなので。』
『僕は君に来て欲しかったなぁ。』
『そうですか。でも、すいません。』
『いや、、、いいんだ。それより、君は何か面白い匂いがするね。』
『……?』
『まぁ……いいや。もぅ、遅いし帰って良いよ。引き止めて悪かったね。』
『いえ……。それでは、』
・
・
・
?『会長……』
『あぁ。アレは僕が貰う。監視しておいてくれ。花笠←(会長のお付き(書記))』
『はぃ、』