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我が国は、貴国の脅迫に決して屈しない‐7

さて、ベルゲン王国の主兵力は国境付近へと移動した。


それと連動して他国も兵力を動かす。


最初に情報が入ってきたのはボルスト側の国境線付近。


この国は、国交が余り無い。

故に情報も少ない。

首脳クラスでの国交は全くなく、民間レベルの交流も他に比べて極端に少ない。

たまに布教を歌いつつ侵攻してくるのが、まぁ交流と言えば交流になるのだろうか。

流血ありありの、肉体言語での交流である。

全くもって、迷惑極まりない。

そんなボルストであるが、こう言った不足の情勢変化に即応で出してくる兵力は毎回頭悪い数である。

正面戦力で推定500万。

まともにぶつかれば、瞬殺されてしまう。


近海の警戒にあたっている海軍の徴用軍艦(普段は漁船である)からの報告では、今のところ海上に動きは無いようだ。

え?名目とは言え、日本を攻めるって宣言したならならもっとデカイ船があるだろうって?

兵員を輸送できるような大型徴用船(普段は商船である)は目立つし。

半分は普段のお勤め(交易)のためにダイアス=ロングランドの方に居ますよ。

ダイアスの偵察も出来るから一石二鳥だよ!!

強がってないヨ!!

………はい。我が栄光あるベルゲン王立海軍には、まともな軍艦が3隻です。

海軍国のダイアスどころか、ボルスト海軍補給艦隊にさえワンサイドゲームをかまされそうです。

ベルゲン王立海軍の主な仕事は、沿岸部の要塞に籠って敵艦隊に嫌がらせすることです。


んで、話が出たダイアスでは、軍艦が最大の軍港に続々と集まっているらしい。


ヤル気満々だ。

いつも通りにな!!

いつも通り戦列艦とかフリゲートだなんだをささっと3000隻ほど集めてくれやがるわけだ。

そんな大海軍どこももってねぇよ。

お前らはどこと戦う気でそんな数揃えたんだ。


さて、ボルストと、ダイアスはいつも通りの構えを見せた。


そして、最後にフェールデンである。

こちらもボルスト同様わらわらと、地上兵力を揃えている。

ボルストとフェールデンは共に陸軍国家であるが、その売りはちょっと違う。

ボルストがアホみたいに歩兵を集めて来るなら、フェールデンは歩兵と騎兵と魔導兵を大量に集めてくるわけだ。

んで、海軍力は第二位。


周辺の巨大国家による、怪獣大決戦。

りんぐはぼくのくにだよ!


こんな中で、能動的に軍を動かせる訳無いじゃん。


そんな周辺の緊張に王宮の玉座でビクビクしている俺。


軍務卿は

「陛下!やはり開戦前の空気は良いものですな!」

とか言ってる。


アホか!こんなの勝てるわけ無いだろうが!

とか、

俺、こないだ父ちゃんが戦争で死んだんやからもっと気を使え!

とか言いたくなるが、グッと堪える。


国のトップが公式の場でそんなこと言ってはいけない。


内務卿が鋭く軍務卿を睨み、外務卿が曖昧な苦笑いを浮かべる。

また内務卿の小言からコントが始まるかと思われたが、その流れは玉座の間に入って来た内務卿の部下によって止められた。


「陛下、日本国より再度使者が来ております。」


エェ、このタイミングで?

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