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我が国は、貴国の脅迫に決して屈しない-3

さて、眼下で七三分けの日本人が一瞬フリーズした。


再起動まで一瞬。

何か想定してない事があったかな?


そういえば、前世では日本人は感情が分かりにくいとか言われてたっけなぁ。

今ならわかる、あれは『欧米人と比べると』表情が分かりにくいのであって、日本人を知っている人間からだとその判別の難易度は大きく下がるんじゃなかろうか。


まぁ、それは置いといて。


今話した事に、何かおかしな所でもあっただろうか。


態々使者まで送り込んでいるのだから、ウチと、周りの国の関係ぐらいは知っているはずだし………知ってるよね。


流石に調べてるよね。


「丸山殿、不躾ながら聞かせてもらうが貴殿はこの国についてどれ程ご存じかな?」


「恥ずかしながら、おおよその位置と、周りに幾つか国が有ること位しか存じておりません。」


その発言に、玉座の間が騒がしくなる。


気持ちは分かる。


あれだ。

こちらがお見合いだと思って相手に会って見たら、ソイツはナンパぐらいの感覚で会いに来た感じ。


本当に顔合わせの為だけに来たのかよ!


何故そんなことした!!何でや!!


「お恥ずかしながら、私の出で立ちを見ていただければ解りますように、我が国の国民の容姿は此方では大変目立ちます。故に、無用な混乱を避けるために………」


と、丸山さんの弁明が続いた。


確かにアジア系の顔立ちは、この世界では目立つだろう。

そんな、見たことない奴等が突然来たらまぁ、ファーストコンタクトがどうなるか予測がつかんだろう。

混乱というか、下手すれば刃傷沙汰になるかもしれないという不安も分からんでもない。

何せ彼ら日本人からしたら、こっちは精々中世レベルの未開の地の住人だ。

何をするか分からない怖さがあるだろう。



でも、幾らなんでも性急過ぎだろう。

パジャマでデートするようなもんだぞ!

しかも、いきなり国のトップに会いに来るとか!


「はぁ。丸山殿、それは幾らなんでも御粗末に過ぎるだろう。」


「め、面目次第も御座いません。」


丸山さん、脂汗凄い。七三乱れてる。

先程まで纏っていた、エリート的なオーラが生まれたての小鹿めいたオーラになっとる。

………圧迫面接みたい。


居合わせた部下たちも、何だか可哀想な者を見る目をして居る。


はぁ、まぁ、彼もあくまでも実動員。

責任があるとすれば、彼を送り込んだ人間にあるだろう。

………少し甘い気がするが、今後の為にもこれ以上は突っ込まないでおこう。


「外務卿、丸山殿はこの国にどれ程滞在する予定だ。」


「あと三日ほどで御座います。」


「………ふむ、ではその間彼にはこの国について学んでもらうとしよう。外務卿、そちが丸山殿についておれ。」


外務卿も忙しいだろうが、国家戦略レベルで渡す情報を確り選別出来るのは彼くらいだろう。


「かしこまりました。」


「では、ここらで謁見を終えるとしようか。丸山殿、ではな。」




こうして、ベルゲンと日本のファーストコンタクトはとりあえず済んだ訳である。

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