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我が国は、貴国の脅迫に決して屈しない。

剣と魔法のファンタジック異世界に王子様として転生したら、元母国の平成日本が転移した。


やめろください。


さて、突然だけど、まずは自己紹介から始めよう。


俺の名前は『ユーリ・フィラルド・ベルゲン』。


ここ、ベルゲン王国の王様であり、西暦201X年の日本から転生してきた。(転生してきた経緯なんかは、割愛するが、とりあえず、神様には会った。)


王様と言っても、まだ13才。


俺、若い。とっても若い。

いや、若いというか幼い。


何で俺のような青二才が国のトップに立っているかと言うと、前国王である父親が二ヶ月前に戦場で死んでしまったからだ。


………継承権第一位の兄と一緒に。


そして、母は俺が五歳の時に流行り病で亡くなっている。


一応正統な手段で戴冠したものの、どう見ても宮廷狸のお人形ルートである。ビバ傀儡、ファックフルで役満だ、イェァ!


まぁ、ガキに国の舵取りを任せるくらいなら自分達で何とかしようと考える彼らの考えも分かる。


というか、俺だって彼らに任せたい。


宮廷狸とは言ったが、これまで積み重ねてきたものがある以上この国の緩やかな発展の為にはその方が良いだろう。




しかし……そうも言ってられない事態が発生した。




ある国から、国交を結びたいと使者がやって来たのだ。




俺は、玉座に座ってその使者を見ている。


前世でよく見た黒髪に、高そうなスーツ。

黒ぶちメガネをかけて、七三分け。


この世界の価値観的には、一国の使者としてはかなり貧相な出で立ちだ。


現に宮廷狸は、ひそひそ話をしてる。

いや、余りに失礼だろ。

金銀の刺繍で彩る事も出来ないほどの工業力と思ったら大間違いたぞ。



そして、その使者はこう言った。


「お初にお目にかかります。私、『日本国』の使者丸山恭太郎と申します。」


お久しぶりです、元母国。


こんな発展度合い=中世ファンタジーな世界に何か御用でしょうか。


tips

ベルゲン王国。

三方を帝国主義的な覇権国家に囲まれた交易国。

南を海洋帝国、東西を陸軍国に囲まれている。

上記覇権国家達は、互いの関係が怪しくなったらとりあえずベルゲンに攻め込む。

通称、「大国御用達高速道路」

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