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唐突に問う。 あなたが今これを読もうとしているのは本当に自分の意志なのだろうか。 実は、誰かの手によって運命を決められているのでは……
そんな冗談はさておき、ルート選択の世界へようこそ。
この世界では、あなたが神のような存在。 運命を決める者だ。 これから起こる物事に対し、「運命の選択」をしてもらう。 長々と説明をしても分かり辛いだろうから、君達には実際に一度選択を体験してもらおうではないか。 ゲームで言うところのチュートリアルのようなものだ。 早速いこうか!
男の子は朝食の匂いで目を覚ます。
食卓にはすでにご飯とみそ汁が置いてあった。
時刻は7時30分、ゆっくり朝食を食べているほど時間がない。 男の子は困り果てている。
選択肢1: 無理矢理にでも朝食を食べる。
選択肢2: 食べずに登校する。
選択肢1の場合
男の子は無理矢理にでも朝食を食べていこうと思った。
おかずと米を頬張り、味噌汁でそれを流し込む。 時刻は7時50分。 遅刻まであと10分だ。
しかし、男の子の家から学校までは20分はかかる。 残念だが遅刻してしまった。
選択肢2の場合
男の子は食べずに登校しようと考えた。
お腹はすいたが、なんとか昼まで持ちこたえることができた。 遅刻も免れたようだ。
……チュートリアルは如何だっただろうか。 この通り、選択次第で人を幸福にも不幸にもできる。
君が選択する運命だ。 好きな物語を選ぶといい。
これから始まる物語を楽しみに待っていて欲しい。
それでは、また会おう。 運命の分岐点で、ここに突き当たった頃に。
お見苦しい文章をここまで読んでくださり、感謝感激の嵐が直撃しそうです。
この小説(と言えるかはわからないが……)は物語が進んでいくと、どんどん話が増えていきます。 ゲーム感覚で分岐を楽しめると思います。 興味を持っていただけましたら、是非、今後の物語を読んでください。 よろしくお願いします。 どうか! どうか!