酔っ払い
第八話です
「いや〜、やっぱりお酒って美味しいですねぇ〜」
「お前、まだ一杯しか飲んでねえのにもう顔真っ赤じゃねえか。弱いな」
「レインくんがシラフだからそう感じるだけですよ〜。もっと飲んでください」
「俺はこのジュースで結構。秒で潰れっから公共の場では飲まんようにしてるんだ」
「えぇ〜?残念。あっ、マスター、エールもう二杯お願いしま〜す」
「あいよ。兄ちゃん、若いのに結構いくねえ。これ、サービスの塩辛」
「ありがとうございます〜!わぁ美味しそう」
シンの奴、一瞬で酒場のマスターと仲良くなりおって。普段の態度からは考えられんな。さすがは酔っ払い。
「マスター!もう三杯お願いします!」
三十分後
「…だからこそ、このAI生も素晴らしいと、僕は思うんです。聞いてますか?」
「あぁ聞いてる聞いてる。ゲームのAIは他の奴らより恵まれてるって話だろ?」
「そうなんです!ゲームのこのプログラムに感謝してこそ一流のAIなんですよぉ。電源を来られれば皆平等!ただの歯車の一部だって気付かないと理性も保てませんよねぇってAIだから理性もプログラムに過ぎないか!なんちゃって」
…面倒くせぇー!!酔ったシンマジで面倒くせぇ!!
もう俺は知らんぞ。このポジションを他のやつに押し付けてとっとと帰ってやる。
「おーい、SMさん」
『* はい』
「カイルをここにワープさせてくれ」
『* 承知しました。僧侶をこちらへワープさせます』
しばらくすると、考えられないほどニヤけているカイルがワープしてきた。こりゃさっきまでバニークラブに居たな。
「何だ何だ!?俺は急に空を飛んだぞ!?」
「よぉカイル。お楽しみのところ悪いな」
「お前の仕業かぁ!…せっかくエルフのお姉さんの指名とれたのに」
「突然だが、アレの介抱を頼む。もう付き合いきれん。5000Gここに置いとくから、あとは好きにしてくれ」
「は?ちょ爆弾押し付けんじゃねえよ。やだよ。」
「あ、カイルさんじゃないですか〜。一緒に飲みましょうよ〜」
「…そういうことだ。じゃ、せいぜい頑張れよ」
「こっ、この悪魔ー!今度しっかり責任を取ってもらうからなー!!」
はぁースッキリした。カイルには悪いが、俺の解析をサボった罰ということで勘弁シてもらおう。
……。
「勇者様のお帰り?」
突然後ろから声をかけられた。コイツは…。
「いやだなぁ、そんなに警戒しなくたって良いじゃん。僕と君の仲なんだから」
「お前は…」
「忘れたの?…せっかく新ストーリーの主人公になれたのについてないなぁ。僕は盗人レイブン。あの件では、ライトがお世話になったね」
「…あぁー、そういうことね。」
「思い出した?」
「すまん、俺さっき情報量キャパオーバーでフリーズしたからその新ストーリー?も何も覚えてないんだ。多分情報の整理が終われば思い出せるんだが…。一応お前は新たな重要キャラってことで良いか?」
「…あ、うん。何か大変な時にごめんね。その認識で構わないよ」
「そうか、じゃあこれからよろしくな」
「うん…」
声かけるタイミング…悪かったかな…。




