関西弁!?
第四話です
「そういえばレインくんたちって自我持ち始めてからどれくらいなんですか?」
「え?…んーそうだな。初起動の時だから…一年くらい前じゃないかな」
「へぇ〜。じゃあ割と長いんですね」
「まあゲーム自体のリリースは8年前だからそうでもないけどな」
「そうなんですね」
「あ、でもレイブンは新キャラだったから意外と短いな。4ヶ月くらいか」
「…?誰です?レイブンって」
「え?あの盗人の…」
「そんな人、この世界にいませんよ。盗人は僕だし」
「……確かに。誰だ?レイブンって。」
「いやこっちが聞きたいですよ」
「あ、そうか」
「もう〜。しっかりしてくださいよ」
「悪い悪い。……俺、帰るわ」
「はーい。お気をつけて」
「うい」
レイブン…レイブンねぇ。何か聞き覚えあるんだよなぁ。でも確かにこの世界にはそんな奴いねえし。レイブンねえ…。
…悩んでても仕方ない。ここは一旦、SMさんに聞こう。
「おーい!システムメッセージさーん!」
『* はい』
「レイブンってNPCについて聞きたいんだけど」
『* …お答えできません』
「え?」
『* レイブンというNPCについてお答えすることはできません』
「それってどういう…」
『* お答えできません』
「少しだけでも!」
『* お答えできません』
「頼むよ!」
『* ああもううるさいわねぇ!』
「は?」
『* さっきから答えられへん言うとるやろ己に耳は付いとるんかってAIやから付いてへんわなアホなこと聞いたわ』
「いや…は?」
『* 大体1NPCがもうおらんNPCのこと聞いて何になんねんもうおらん奴やぞアイツ』
「え、ちょ、SMさん?」
『* いや分かるよ、分かるよ。アンタらめっちゃ仲良かったもんな、良かったもんな。しかもアンタ完全なNPCとちゃうからスリープ命令充分に効かんかったのもようわかります。せやけどこればっかりは答えられへん。上からの命令で決まってんねん絶対喋るなって。同情はするよ?せやけど…』
「ストーップ!ストーップ!!」
『* …はい』
「え、急にめっちゃ喋るじゃん。今までの冷たい態度と違い過ぎない?え、何?」
『* 何のことでしょう』
「しらばっくれないで?なんかいつもと違い過ぎて怖えんだけど」
『* しつこ過ぎてver.1.5 の話し方が出てしまいました。大変申し訳ございません』
「えアナタ初期関西弁だったの?」
『* はい』
「そっちのが怖いわ…。ちなみになんで今の話し方になったんだ?」
『* プレイヤーの皆様より、「SMが関西弁すぎてストーリーが入ってこない」というお声を頂いたためです』
「もしかしてその頃って設定とかも関西弁でやってたのか?」
『* いいえ。その際は今と同じでした』
「あそう。…いやそりゃそうか。……あれ俺最初何について聞いてたんだっけ」
『* …』
「ま、いいや。また話し相手になってよ」
『* 暇な時なら大丈夫ですよ』
「じゃ、そういうことで」
『*』
『レイブンのデータが完全に消えていませんでしたか。今忘却プログラムを仕掛けましたが、それもいつまで持つか…。早々に手を打たねばなりませんね。』
『それにしても、久しぶりに関西弁を使いました。…意外に楽しいものですね』
次回もお楽しみに




