仲間
第十三話です
「よおレイン」
「カイル。お前、ずっとどこ居たんだ?」
「良いじゃねえかそんなこと。ちょっと来てほしいんだ」
「あ?…まあ暇だし良いけどよ。どうしたんだ?」
「それは来てからのお楽しみ。魔法でラカーレ王国跡へワープしてくれ」
「へいへい」
久し振りのラカーレ王国跡。相変わらず人も動物もいない。
カイルに案内されて着いた場所は、住宅地の細い通路、家と家の間だった。
「ほれ、あれだ」
カイルが指差した先にはライトとレイブンが居た。
「カイル遅い。約束の時間から3分も経ってる。」
「んなもん遅刻じゃねえよ。時間ぴったりだわ」
レイブンとカイルが言い合いをしている。俺はまだ状況が飲み込めていなかった。なんだってこんな狭い場所に。それにこいつらは…。
「ああもう俺本当お前苦手だわ…。あっ、悪いレイン。説明してなかったな」
「良いよカイル。僕が説明する。実は今まで君以外のメンバーでちょっと悪巧みしてて」
「………。」
「レイン?」
「ん?どうした?」
「何かレインが固まっちゃった」
「またフリーズだろ。しっかし、コイツのキャパだけ謎に小せえよなあ。この前もフリーズしたんだよ」
「らしいね。本人から聞いたよ。ライト、これどうにかできる?」
「…情報過多でフリーズしてるだけなら、少し刺激するだけで戻ると思います」
「マジ?頼むわぁ。僕たち力技無理だから。お願い」
「分かりました。じゃあちょっと目瞑っててください」
「?」
「閃光弾!!」
………。
「…うわぁライト…。」「お前…やってくれたな」
「うおぉ!何だ何だ!?何が起きた!?俺はどれくらい寝ていた!?…って何だこの有様!?」
目が覚めると、俺のみならずレイブンとカイルの髪もちりちりに、服は焦げていた。
「おはようレイン。フリーズしてたからライトが助けてくれたんだよ」
「荒業すぎんだろ!もっと丁寧にいけなかったの!?」
「無茶言わないでよ。僕たち賢くないし せいすいももってないし、こうするしかなかったんだよ」
「全くお前はいつも…」
「いつも?」
「いつも…。」
ん?レイブンは新キャラで関わったことはほぼ無かったはずだ。だけど俺はこいつを昔から知っている。何でだ?何がどうなってんだ?
「…あーカイル。レインこれ全部思い出した感じかも」
「マジか。じゃ、やっと説明できるな」
「…どういうことだ?」
「僕が元仲間だってこと」
…レイブンが元仲間?でもパーティーにはこんな奴…居たな。居たわ。…居たじゃねえか!ルフが居ない時に話し相手になってくれたのも、一番仲良かったのも、こいつじゃねえか!何でだ?何で俺は忘れていた!?
「あ、ヤバいカイル。レインまたフリーズしそう」
「一気に情報与えすぎなんだよアホ。また叩き起こせ」
「あっ起きたわ」「忙しいなオイ」
「ちょっと待て。俺はまだ情報が整理できてない。…一体何があったんだ?」




