移り変わり
第十一話です
『前回までのあらすじ。新たにシンを仲間に加えた勇者一行は、裏切ったライトとその一味、レイブンを追うのだった。』
(お?プレイヤーの奴、あらすじを最後まで表示させたぞ。珍しいこともあったもんだ。)
「あーっ!レイン、持っていたはずの伝説の石が無いわ!あれがないと、勇者の剣を作れないのに!」
「それは大変です!しかし、どこで落としたのか…。あっ、そういえば、この前ライトさん達が去っていった時、レイブンの手に光るものを見たんです。もしかしたら…」
「盗まれたかもしれないってこと!?まあ大変!早く取り返しましょう!」
「僕の勘では、彼らはレイの町に居ます。早く向かいましょう!」
『レインは愛馬を呼んだ!』
(バグで突っ走ろうとせずにちゃんと馬を呼んだだと!?絶対プレイヤー変わっただろ)
〜レイの町〜
「やあ、やっぱり来たね。毎度毎度足が速いねえ」
「何余裕ぶっこいてるのよ!早く伝説の石を返してちょうだい!」
「おっと、それはできない。僕たちはもう、勇者の剣を作ってしまったのさ」
「なんですって!?」
「これさえあれば、僕たちは真の勇者となれる。なあ、そうだろう?ライト」
「ええ。伝説の石を使って剣を作れば、それは勇者の剣となり、持つ者を真の勇者とする。古くからの言い伝えです」
「ライト…あなた…」
「俺はもうアンタたちの仲間じゃない。この言い伝えを誰に教えようと、俺の勝手です。せいぜい頑張ってくださいよ、剣を持たない勇者様」
レイブンとライトは闇に姿を消した。
「クソっ。これからどうすりゃ良いんだ」
「落ち着いてカイル。そんなに怒っても仕方がないわ。冷静に考えないと。」
「でも、これは大変な事態ですよ。あの剣がないと、魔王は倒せませんし。」
「代わりになるものを探すしかなさそうね。レイン、くじけちゃダメよ。また世界中を旅して、魔王を倒せるくらい強い剣を作りましょう!」
『ストーリー太陽すらも霞む力を開始しました。』
『* ゲームをしゅうりょうしますか?』
『* ゲームをしゅうりょうします。』
「なあサナ。絶対プレイヤー何か変わったよな。」
「思った。バグ一個も使わなかったし、何よりあらすじとストーリーを飛ばさなかった」
「俺らとしてはやりやすいから継続してほしいが、一体何があったんだろうな」
「さぁ。バグの使いすぎで今までのパソコン壊れたんじゃない?だから反省してるとか」
「そうかねぇ」
「そうなんじゃない?」
「…そうか。」
「うん」
………。
「俺帰るわ」
「んー。おつかれー」
急にプレイスタイルが変わった。しかし、プレイヤーが変わっていようがいまいが俺達にはどうだっていい。
結局は操られるのだから。
次回…いつになるかなぁ。




