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幽霊さん  作者: 弁財天睦月
新生活

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9/52

2-5

源五郎がこの寺に住んでると言うものだからお墓もあるのかと思ってた。

それらしきお墓はなかった。

そるなるとどこか違う場所から総完寺にやって来たってことになるのか?

亡くなった時点での姿がそっくりそのまま継続されてるらしいので本人が言う通り幕末まで生きてたんだろう。

頭のちょんまげがその証拠ということになる。

その後は現代までの流れをずっと見てきてるらしいので現代の社会についても理解はしてるみたいだ。

ル・セラフィムとかキャンディチューンなんかを知っていた。

現代へのアップデートは常に行ってると思える。

(あなど)れませんね。


この高円寺、名前はよく知っていた。

実際に住むことになって気づいたのは飲食店が多い。

それと原宿のアパレルで2ヶ月働いた経験がある京都先輩から教えてもらった高円寺の特徴。

それは古着屋が多い。

激安からビンテージまで幅広くそろっているようだ。


遊海はオシャレにはそれほど関心がない。

ユニクロで十分であると思ってる。

そんな遊海が古着屋に入ってみた。

単純に店がそこにあって暇つぶしもあったからだ。

入ったのは初めて。

どんなもんやろかと興味もあった。

入った店は標準的な価格の古着屋だった。

他に客がいなかったのでゆっくり見て回れた。

店員は2人いたが忙しそうだった。


特にいま必要なものがなかったのでどんな感じなのかなって偵察で終わった。

さて、お昼ごはん。

天ぷら定食にした。

高円寺に移り住んでから使うのは食費ばかり。

まっ、なんちゅ〜か、うん···


休日明けの火曜日。

勤務が終わって夕ごはんは何にするかなっとPCの電源を落としたところで十津川寺務長からお声がかかった。

遅れてしまったが新人歓迎会をこれから行うと発表された。

場所は高円寺のどこかの飲み屋。

具体的にはまだ決まってない。

決まってるのは参加者だけ。

十津川寺務長と京都先輩のコンビとパートで火水木と働いてる七尾三咲(ななおみさき)さんが参加。

かなり珍しいそうだ。

本業というのがあってマンガを描いている。

今は活動のメインは同人誌。

商業誌への持ち込みなんかもやっていていつも忙しそうだ。

実家暮らしの23歳。


今日の出勤でもう1人いるパートのおじちゃん、大和八九十(やまとはくじゅう)さんは家で用事があるため不参加。

なぜだろう、このお寺には名前に数字が入った人が多い。


寺務室の戸締まりをして4人で駅方面に向かうことになった。

住職さんたちはそれぞれが別のお勤めがあるので別行動になってしまう。


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