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幽霊さん  作者: 弁財天睦月
段地四(だんぢよん)

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2-10

「きゃあぁっ」とお六、「おぉっ」と源五郎。

遊海は落ちついてるように見えるが、ただ固まってるだけ。

まともに素早く対応できているのは一さんと蛇敏知。

一さんは薙刀を取り出していた。

その間に蛇敏知のからくり銃から1本の矢が飛び出していた。

またからくりの矢だった。

超高速で回転する貫通矢だった。

この1本がオスライオンの胸部に斜めから刺さって抜けていった。

さらにその矢が別のオスライオンの胴体を貫いている。

矢は貫通して地面に落ちて消えてしまった。

1本の矢で2頭は倒せた。


一さんは迫りくるメスライオンの顔を「えやあぁぁ」と雄たけびを上げて薙刀で一閃。

1頭は倒した。

その間にお六が猫ちゃんたちを呼び戻している。

他にもライオンは群れている。

それらのライオンの爪と牙から遊海たちを一身で守っているのはうっさちゃんのみ。

ライオンに対して一さんと蛇敏知だけでの反撃も厳しいものがある。


ウニャニャニャって三毛を先頭に猫ちゃんたちも参戦。

ライオンは牙がメインになる。

猫ちゃんにも牙があるがメインは猫パンチと爪引っ掻き。

ライオンよりも化け猫のほうが動きが俊敏だ。

次々と爪で引っ掻いていって30頭以上もいたライオンたちは全滅だ。

絶命すればシュ〜って水蒸気のようになって消え去ってしまう。

遺体が残らないってことは精神的には救われるものがある。

いくら猛獣で敵だからっていっても遺体を目の当たりにするのってちょっと嫌なものがある。


ライオンとの戦いが終わった。

遊海と源五郎はオロオロしていただけだった。

もういないだろうなと2人は周囲を見渡した。

次の脅威の接近はなさそう。

ひとまず落ちついた。


「こりゃ、先が思いやられるわぁ。

見たことがない動物が襲ってくるぞい。

からくり師さんよ、階段は見つからんかい?」


まだ序盤だと思うんだけど源五郎はギブアップ気味?

遊海は非力ながらヤル気と最後までイク気は満々でいる。

一さんも同じだろうがお六はわからない。

徳川のお宝なんかには興味がなさそうだ。


「カイダンハミツカリマセン」


それだけだ。

蛇敏知の言葉は要点のみを簡潔に述べる。

なんだか機械的だ。

今のAIだってもう少し気の利いた返答をしてくれるんだけど。

階段がまだ見つからないというのなら仕方ない。

進んでいくだけだ。



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