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幽霊さん  作者: 弁財天睦月
段地四(だんぢよん)

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2-9

「ダメデス。

ヒフガカタスギマス」


象皮か。

それもこの世界では強化されたものか。

「こりゃ、いかん」と叫んだのは源五郎。

象は200メートルほど先にいる。

予想以上に走りが速い。

遊海と源五郎は走れば逃げられるかもしれない。

着物姿の一さんとお六はそうとう厳しいものがある。

ここにきてのピンチ。

どうする?


遊海と源五郎がオロオロしだしてるのと反対に一さんとお六は落ちついている。

お六が着物の胸元から取り出したものを遊海は見た。

ここぞとばかりにシャキ〜ンって手にしているカプセル。

今回のは5個のカプセルが繋がっている変わった形のもの。

「えいっ」と迫りくる象の集団に向かって投げた。

ホワ〜ンってスモークから現れたのは猫。

黒猫や白いのや三毛もいる。

そしてサイズが大きい。

猫ではあるんだけどライオンくらいの大きさはある。


「猫ちゃんたち、お願い。

あの象をなんとかして」


お六にお願いされた猫たちはウニャウニャアって返事をして象たちに向かっていった。


「あの猫たちは?」


もういちいち驚いてられない。

疲れてしまう。

こんな異次元の世界だとなんでもアリだ。


「カプセル妖怪です。

化け猫五匹組で兄弟とかではないです」


また新しいカプセル妖怪。

いったいいくつあるんだろ?


象たちと化け猫五匹組の戦いが始まった。

といっても猫ちゃんたちの圧勝だ。

化け猫手パンチの先制攻撃が炸裂している。

パンチの時に猫ちゃんの手が50倍くらいに大きくなる。

バチ〜ンって1発で象が吹っ飛んでいく。

ウニャウニャアって猫ちゃんたち大暴れ。

強力な猫ちゃんのパンチで象たちは全滅。

完全に倒したということははっきりわかる。

この世界では絶命すると消滅してしまう。


化け猫五匹組の大活躍もあってピンチは切り抜けた、と思ってたら。

遊海たちは象と化け猫たちとの戦いに集中しすぎてしまっていて背後から静かに近づいてきている脅威に気づいてなかった。


唯一気づいてたのが因幡の桃色ウサギ。

息を殺して忍び寄ってきて、襲いかかってきたそいつらをうっさちゃんはボヨ〜ンって跳ね返した。

うっさちゃんの全身はボヨンボヨンなのでライフルの銃弾であろうが工事用のドリルであってもブニョ〜ンっとその体で弾き返してしまう。

その代わり反撃はしない。

いや、できない。

すべての能力を守ることのみに振り切った結果だ。

ライオン程度の前足パンチごときではビクともしない。

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