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幽霊さん  作者: 弁財天睦月
段地四(だんぢよん)

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2-8

2矢目は「矢千本」

1本の矢を千本に増加させる。

これらができるのはからくり銃で射出しているから。

どうしてそんなことができるのかはよくわからないけどそういうことだ。

矢は全部で18本。

その内2本を使ってしまったので残り16本。

はて、これからどれくらいの脅威が待ち受けてるのかわからないのに16本の矢で対応できるもんなんだろうか?

心もとない。

かなり心配だ。


「では、参ろう。

まだまだ先は長いじゃろう」


一さんの言う通りだ。

こんな序盤でグズグズしてられない。

今度は蛇敏知が先頭に立って歩く。

上空のドローンからの情報を取り入れながら北を目指して進んでいく。


どれくらいの広さがあるんだろ?

外から見ると五重塔の1 階部分なのに中に入ると東京ドーム1,000個分以上?

これが噂に聞く異次元の世界とでもいうものだろうか?

環境としては本物のサバンナっぽい。

行ったことはないんだけど少々暑い。

日本の夏の暑さとは違うということはわかる。

湿気を感じないからだ。


「あれは知ってるでぃ」


源五郎が指さす先。

象の集団がいる。

遊海には嫌な予感しかない。


「あたしも見たことがある。

象ね」


「そうだ、象だ。

あんな大きな生きものを見てゾ〜っとしたからゾウって呼ばれるようになったんじゃ」


えっ、そういうことなの?

遊海も知らなかったことだ。

記録によると日本国内に象が初めてやって来たのは8代目の将軍である徳川吉宗の時代。

今のベトナムから長崎にオスとメスの象が船に乗せられて到着。

江戸に向かって東海道を進んでる時にメスの象が亡くなってしまった。

オスの象だけが江戸城内に入ってきて、113代目の天皇である中御門(なかみかど)とともに初めて象を見ることになった。


その後、飼育には多大な費用がかかりすぎるため民間に引き渡されてしまった。

象は商売として見世物にされてる間に亡くなっている。


1頭の象が空に向かって鼻をまっすぐ伸ばした。

他の象たちもいっせいに鼻を上げた。

威嚇ではない。

攻撃の合図だ。

象たちが向かってきている。

象たちに対して特になにをしたってわけではないんだが、この世界では外部からの侵入者は攻撃するってことなんだろう。


からくり師が動いた。

からくり銃で1本の矢を上空に撃ち上げた。

一定の高度まで上がって千本に分かれた矢が象たちに降り注いだ。

矢は駆けてくる象たちの背中に当たっている。

矢は通用しなかった。


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