表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幽霊さん  作者: 弁財天睦月
段地四(だんぢよん)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

60/74

2-6

「どうなんでしょ?

今の段階では階段はなさそうなんで進むしかないですけど···」


しばらくはもの珍しいので、みんなキョロキョロしながら歩いていた。

それが時間が経つうちに飽きてきた。

景色が変わらないからだ。

本当は進んでいるんだけど同じ場所を歩いてるような錯覚に(おちい)ってくる。


「にいちゃん、気づいてるかい?」


源五郎が歩調を変えずに隣を歩く遊海に声をかけた。


「えぇ、いますね。

様子を(うかが)ってるみたいです。

でも困りましたね。

こちらには武器がないんです。

うっさちゃんが守ってくれるってお六が言ってたけど、守ってもらうだけじゃどうしようもないですよ。

あれは、おそらくワイルドドッグって動物です。

厄介なのに狙われましたね」


いま確認できたのは1匹だけ。

こちらに気づいてるのか、様子を伺うように離れた場所で並行に歩いている。

ワイルドドッグも集団行動をする動物。

1匹いるってことは複数いる可能性が高い。

ゴキブリと似たようなもんか。

ゴキブリより始末が悪いのは獲物への執着心が強いこと。

倒さない限りはしつこく襲ってくるだろう。

面倒なことになった。


先頭を歩いてるお六とうっさちゃんが気づいてるのかはわからない。

後方を歩いてる一さんは気づいてるだろう。

からくり師には動きがある。

背中の木箱から取り出した長い筒のようなもの。

遊海には、それを見て江戸時代で長いものだから火縄銃のようなものだと思ってた。

筒状の武器となれば火縄銃しか思いつくものがなかった。

あれが武器だとすればなんだけど。

そして、あれって気づいた。

その筒状のものと木箱の長さが明らかにおかしい。

筒状のもののほうが長い。

これは、またしても「不思議」が起こってるんだろうか?


蛇敏知は、また木箱から取り出している。

今度は矢の束。

それを筒のようなライフル(?)に急いでセットしている。

ライフル(?)の上部から押し込んでセット完了らしい。

20本くらいあったんだろうか?

それがすべて収まってしまった。

普通に考えれば矢は1本しか収まらないはずなんだけど···

不思議だ。


セットすると間髪を入れずに1本を射出。

狙いなんか定めてない。

だいたいこのあたりだろうというような撃ち方だった。

矢は左側に曲線を描いて飛んでいった。

見事にワイルドドッグの1匹の腹部に命中。

遊海の目には、どう見ても矢がホーミングしたとしか映らなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ