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へ〜そうなんだと言った遊海だがよくわかってなかった。
源五郎たちも同じだろう。
それにしてもカプセル妖怪って何種類もあるんだね。
「まっ、それはいいとしてだ、これからどうするじゃ?
右を向いても左を向いても同じ景色ばっかりじゃ。
どこに向かって行けばいいんじゃ?」
源五郎の言う通り。
よりによってサバンナ地帯。
目印となる建物や大きな樹などが存在しない。
へたすると同じ所をグルグル回るだけになってしまうかもしれない。
どれくらいの広さがあるのかもわからない。
上に登る階段なんて永遠に見つけられないかもしれない。
「一さん、どうしましょ?」
遊海にふられた一さんとしても困っている。
五重塔の入り方までしか知らないからだ。
いざ入ってみて、まさかこんな状態であったとは露ほどにも知らなかった。
旗本でもこの五重塔の存在を知ってるのはほんの一握りの者のみ。
その中でも五重塔内部のことまで把握してる者はいない。
いったいこれを作ったのは誰だ?
「蛇敏知殿、なにか策はありもうさんか?」
「ヤッテミマス」
おぉ、なんか初めて声を聞いたよと遊海と源五郎が驚く。
甲高い。
そしてカタコトのような話し方。
もしかして外国人なのか?
えぇっと遊海たち4人はのけぞった。
蛇敏知が背負っている木箱からポ〜ンってなにかが飛び出してきた。
からくり師の頭上1メートルほどの高さでゆっくりと回転している3つのもの。
ソフトボールのような丸、ピラミッドのような正三角形、ルービックキューブのような正四角形。
色はスカイブルー。
「丸、三角、四角って···
ありゃ、なんじゃい?」
源五郎の言う通りなんだろ?
答えられる者は誰もいない。
「コレヲツカッテソラカラサガシマス。
キョリニシテ3チョウクライハアヤツルコトガデキマス」
説明が終わると同時にそれらのものがス〜っと上昇していく。
3方向に分かれて空に登っていった。
3町ってどのくらいの距離?
遊海は知らなかった。
あとで検索してみたら1町は約109メートル。
3町だと327メートル。
それくらいの範囲内だったら自由に操作できるってことらしい。
遊海が想像するには、これらは現代のドローンのようなものだと思われる。
つまり高い位置から階段がある場所を探りだそうってことらしい。
平地からより発見しやすくなるだろう。
からくり師本人が空から探しますと言ってるんだから間違いないだろう。




