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幽霊さん  作者: 弁財天睦月
段地四(だんぢよん)

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2-3

遊海にはドアをただコピーしただけのようにしか見えない。

いくらコピーしたってなんの役に立つんだろ?


「これがこの扉とまったく同じように使えるんです。

やってみましょうか?」


それはぜひ試してみたいので遊海はお願いしますと即答。

一さんと源五郎も頷いている。

仮面の男は無言だが、どうぞって手の平を上に向けて肯定のポーズをとっている。


じゃ、いきますとお六は手の平サイズになったドアを開けた。

あれっと思った遊海。

突如、目の前がグラッときた。

体がグニャリと吸い込まれていく感覚があった。

それが(まばた)き1回分くらいの時間。

あれれって気づいたら五重塔の入口ドアの外にいる。


「どうです?便利でしょ」とお六がテヘペロって。

お気に入りなんだね。

やたらと連発してくる。

現世に馴染んできてる。

一緒にテレビを見てる影響かね?

それにしてはひと昔前のようなポーズ?


「本当だ。

便利だ。

一瞬で外に出られた」


これはゲームでよくある緊急用脱出アイテム。

ドラゴンのゲームのリレミトと同じようなものだ。

これさえあればピンチになっても簡単に戻ることができる。

助かる。

すごいぞカプセル妖怪。


「では、入り直しじゃな」


一さんが、また鍵を使ってドアを開けてくれた。

1階のサバンナエリアに入ってみるとぬり絵がいない。

実物大にコピーしていた大きな紙もなくなっている。

アニメだけではなくゲームもそこそこ詳しい遊海の推測としては、外からドアをくぐり抜けた者だけに脱出の効果が適用されるのではということだ。

ドアの外ではなく内部で現れてしまったぬり絵や実物大の紙はリセットされてしまったのではないかと考えている。

それで正解だと思うんだが?


お六がまたぬり絵を出現させて脱出用の縮小されたドアをコピーさせた。

脱出ドアはお六が持つことになる。

ぬり絵はいったんカプセルに戻すことになった。

ぬり絵の弱いところは歩く速度が遅い。

体の大きさのわりには足が小さすぎるのでヨッチヨッチと歩いていた。

一瞬に連れ歩くことには向いてないようだ。

その代わり別のカプセル妖怪を出現させている。


その姿はマシュマロのようでうす〜いピンク色。

大きさは2メートル半といったところか。

横に向かってピヨ〜ンって楕円形。


「因幡の桃色ウサギです。

うっさちゃんは強くはないけど頼りになります」







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