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一さんが入口のドアを開けてくれた。
前回と同じでアフリカのサバンナみたいな場所だ。
再び周囲360度を見回してみても階段らしきものは発見できなかった。
このエリアがいったいどれくらいの広さがあるのかはわからない。
こんな中からどうやって階段を探せばいいんだろ?
適当に進んでいっても見つかるとは思えないんだが。
もう1度、立て看板をじっくりと読んでみることになった。
ヒントでもないかな?
「あっ、その前にやらなくちゃいけないことがあるんです」
「おぉ、突然どうした、お六。
なにをやるんじゃい?」
源五郎が立ち止まったお六に応じている。
お六はキリッとした顔で着物の胸元からカプセルを取り出している。
「すぐにわかります。えいっ」とカプセルを投げた。
ボワ〜ンってスモークから現れたのは大きな四角。
色はクリームイエロー。
高さ3メートル。
横も3メートルほど。
小さな目、小さな手足。
遊海には見覚えがあるような?
まさか、これは、あの有名なぬり◯べでは?
違うか?
「カプセル妖怪、ぬり絵です。
とんでもない能力があったのを忘れてました」
お六が元気よくテヘッてポーズをとっている。
いつどこで覚えた?
「へ〜いったいなに?」と遊海は興味津々だ。
「ぬり絵ちゃん、あのドアの複写お願い」
お六にお願いされたぬり絵はノッシノッシとドアの前に進んだ。
この時、遊海は初めてぬり絵をま横から見た。
薄い。
横がペラペラだ。
なんだろ、ぬり絵っていうか色紙みたいな?
あれ?
ドアがもうひとつ。
あっ、これってぬり絵がコピーした絵。
でも実物大。
これってなに?
「これが複写したものです。
本物と同じ効果があります」
ヨッと言いながら実物大の紙を支えてるお六。
重そうだ。
源五郎が助けに入ってる。
「う〜ん、だいたいわかったんだけど···
これって持ち運ぶのが大変じゃない。
小さくすることってできないのかな?
手の平サイズくらいとか」
遊海が提案してみた。
コピー機だったらサイズを変えられるから。
「あら、そうですね。
できると思います。
ぬり絵ちゃん、手に乗る大きさでもう1枚お願い」
するとぬり絵が「ぬりえ〜」って返事をしてもう1枚。
今度はスマホサイズのドアが1枚。
「へ〜縮小もできるんだ。
それはわかったけど···
それで、それはいったいどうするの?」




