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幽霊さん  作者: 弁財天睦月
段地四(だんぢよん)

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1-1

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その日、みんなでテレビを見ていた。

トレジャーハンターの特番だ。

世界中のどこかに宝物が埋まってたり隠されたりしてると紹介されている。

この日本国内でも宝物が埋まっている。

有名なのは徳川の埋蔵金だ。

赤城山にあるとかないとか。

他にも豊臣秀吉やら武田信玄の埋蔵金などもある。

実際に発見されたのは鹿島清兵衛の埋蔵金(1963年に天保小判などが発見された)やひるも金(1971年に室町時代の金貨などが発見されて武田氏家臣の隠し財産とされている)などがある。


「ふ〜ん、夢のある話だね。

本当にあるのかな?」


「すごい話やな。

わいなんかその日暮らしやったでぇ。

あるところにはあるんやなぁ」


テレビの特番に熱心に見入ってるのは遊海と源五郎。

お六はそこまでの関心はないみたい。

一さんは、む〜んって感じで難しい顔をしている。

そして衝撃の発言があった。


「徳川の財宝ならあるぞよ」


遊海と源五郎の動きが止まった。

へっといった驚きの表情でいる。


「あっ、おのぉ···一さん、いまなんて?」


「徳川の財宝はあると言っておる。

ただし、見つけるまでは大変な道のりになるがの」


「それは···

それってどういうことです?」


「鍵を持っておる。

その鍵を使ってとある場所に入る。

そこで見つけることになる。

おそらく財宝の地図」


「えっ、そうなんですか?」


一さんが言うのなら間違いないだろう。

なんといっても旗本だ。

旗本といえば徳川とは直結してるじゃないか。

知っていてもぜんぜんおかしくない。

いやいや、大変なことだよ、これは。


「すぐそこじゃ。

ついてくるがよい」


「えっ、ちょ···

徳川のお宝がすぐそこって···

えぇぇ?」


一さんが立ち上がってスタスタと部屋から出ていくのを慌てて追いかけることになった。

源五郎とお六も後を追う。

思わぬ展開になった。


どこに連れていかれるんだろうと思ってたらまさかのお墓のエリア。

あまりにも意外すぎる場所。


「一さん、ちょっと待って。懐中電灯を取ってくる」と言って遊海は大急ぎで部屋にとって返した。

深夜は、基本的に遊海独りになる。

なにかあった時のために懐中電灯は必須だということに気づいた。

だから部屋のドア横にすぐ取り出せるように壁にセットしてある。


「お待たせしました」と懐中電灯オンにした遊海はテッテッテッと待ってもらっている3人のもとに急いだ。




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