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幽霊さん  作者: 弁財天睦月
影裏(えいり)

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5-3

それからしばらくして聖夜からメールが送られてきた。

「君と会いたい。また店まで遊びに来て欲しい」と甘い言葉とともにメールが送られてきていた。

なんと返信すればいいのかわからなかったのでそのままにしておいた。

するとまた聖夜からメールが届いた。

そして結愛は返信しない。

そんなことが何度か繰り返された。


結愛がまたホストクラブを訪れるきっかけになったのは「泣きのメール」が届いたからだ。

どうしても成績を上げて店で1位になりたい。

そのためにはあなたの力が必要だ。

どうか助けてくださいといったような内容だった。

人が良い結愛としては断りきれなくなった。

1度だけならと自分で決めて店に行ってみることにした。

聖夜というかホストの甘い罠に引っかかった典型のようになってしまった。

この2回目の来店ではお金を支払うことはなかった。

売掛金という名のツケ払いということで後払いになっている。

実際に支払ってないので金銭感覚を混乱させるためにわざとやっていることだ。

多重ローンになってしまったのと原因は同じようなものだ。

それでも金額としては6万円を超えていた。


それからは「困った。助けて」と定期的に連絡が入ってくるようになった。

断ることができずにズルズルと店に出入りすることになってしまった。

結愛は、この時で20歳になっていた。

いつ行っても支払いはツケになっていた。


店に来て応援して欲しいとお願いされる。

よく来てくれたねと熱いキスを受ける。

純朴な結愛にとってはそれだけでもとろけそうになる。

さらに店に行っても料金を支払ってなかった。

頭の中では大変なことになったとわかってはいるが、どこか現実感はなかった。

それこそがホストクラブの甘い罠だった。

ちょっとでも世の中の悪い面に足を突っ込んでたりするとそうそうは引っかからない。

結愛の場合は純朴で優しすぎた。

だからいいように利用されてしまう。


聖夜から連絡が入った。

そろそろツケ払いでたまった金額を払ってもらいたいと申し訳なさそうに言われた。

総額を聞いて絶句してしまった。

500万円を超えていた。

奨学金とアルバイトで細々と暮らしている結愛に支払える金額ではない。

頑張って月1万円がやっとだ。



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