表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幽霊さん  作者: 弁財天睦月
影裏(えいり)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/52

3-4

「今度こそじゃ」


一さんは気合が入っている。

その証拠にすでに着物は襷掛(たすきが)けにしている。

お六も同様に襷掛けで「絶対負けない」と書いた鉢巻までしている。

ヤル気いっぱいでいる。

うららはのんびりとしていて緊張感はない。


源五郎はかなり緊張しているのがわかる。

だから口数が少なくなっている。

遊海は歌舞伎町に近づくにつれて変な汗でヌルッとしていた。

もう夏になってる。

夏の汗じゃないことは自分でもよくわかっている。

それともうひとつわかってることもある。

怨霊に対してはなにもできない非力な人間の自分がこうして怨霊退治に加わってる理由。

一さんからも強く言われていること。


一さんたちは怨霊に対する力がある。

その反面、怨霊が起こした火事などの被害に対してはどうすることもできない。

例えば目の前に火事などによって瀕死の重傷の人がいてもただ見てるだけ。

助けることができない。

救急車を呼ぶこともなにもできない。

そのために現世の救急隊や警察などに連絡してもらう人物がいてもらわなければならない。

それができるのが遊海だけ。

現世と幽霊の世界をつなぐような存在になる。

そんな貴重で重要な存在である遊海のことは現世の人間だけが知らないでいる。


歌舞伎町の街、主にホストクラブが密集してるエリアを中心にゆっくりと回っていくことになった。

頼りになるのはうららだ。

匂いでわかるのか犬特有の感覚なんかでわかるのかもしれない。

旗本の人たちもパトロールしてるということなんだけど遊海には視えない。

なぜだかはわからない。

その代わり一さんに直接の関わりがあるうららや似照土左衛門のようなお侍さんなんかはしっかりと視えている。

視える視えないの差はどういうことなんだろ?


ホストクラブは昼でも営業してる店もある。

本格的に活気づくのは夜になってからになる。

遊海は夜の10時くらいまでねばってみたが異変は起こらなかった。

また源五郎と一緒に電車に乗って高円寺に戻ることになった。

一さんとお六は交代の人がくるのを待って帰るということで歌舞伎町で別れた。

帰る?

どこへ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ