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幽霊さん  作者: 弁財天睦月
影裏(えいり)

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34/52

3-3

霊界と出されると現世の一般常識は通用しないだろう。

霊界通信というものが確立されてるのだろう。

あっ、前に一さんがなにやら叫んでいたのはこれを使って連絡を取ってたからなのか?


「にいちゃん、ちょっと(さわ)ってみぃ。

触れるかな?」


試しに触れてみようと遊海は手を伸ばしてみたが感触はなかった。


「にいちゃん、ダメか···」


「えぇ、ダメです」


でもじっくりと見ることはできる。

本当に紙コップと糸だけ。

機械類はいっさいない。

ただひとつだけ気になる点がある。

紙コップには徳川の紋章である三つ葉葵のマークがある。


4人で集まってこれからの活動をいろいろと話し合った日から2日後。

今度はホストクラブ周辺ではなく東新宿にあるマンションで不審火があった。

気になるのは、そのマンションには歌舞伎町で働くホストクラブの寮として使われていたり、独立できるだけ稼いでいるホストが個人で部屋を借りていたりでホスト関係者が多く住んでいる。


このニュースを遊海と源五郎は見ていた。

怪しいんじゃないかと思ってた。


「怨霊は人に憑くっていうからの。

これで決まりじゃな。

怨霊はホストちゅ〜ヤツを狙っておる」


「そうなんでしょうね。

ぼくも薄々はそう思ってました。

ここまできたらホストに恨みがあるって確定だと思うんですよ」


「かもな···

いま奥方様とお六が出向いていっとる。

早く見つけられるといいんだがな···」


そうだ、そうでないと犠牲者が増える一方だ。

あぁ、でもなにもできない自分が不甲斐ないと遊海は感じている。

なんでもいいからなにかのきっかけでスーパーヒーローになれたりなんかして···

アニメ、コミック好きはみ〜んなこういうことを考えるのよ。


日曜日。

遊海の連休の始まり。

午前中にはやることがある。

独り暮らしは周に1回やらなければならないことがある。

ごはんに納豆だけの朝ごはんを終えてから、まず洗濯。

1週間分のものを洗濯機で回す。

その間にキッチンの掃除。

続いてトイレ。

そして問題の風呂場。

水アカと黒カビを簡単にでも除去していく。

ちょうど洗濯機も止まる時間になる。

洗濯物は部屋干し。

部屋の中の8割は使ってないので干すのも余裕。

部屋干しなら雨も関係ない。

あとは乾いたものから順に取っていくだけ。

日曜の午前中2時間から3時間で終わらせる。


ひと通りを終えてから出発。

高円寺駅前でお昼。

都内では有名な立ち食いの富士そばでチャチャっとコロッケうどん。

店を出て高円寺駅の改札の前でしばらく待つことになった。

ヨッて右手を上げて源五郎がやってきた。

遊海1人分だけの切符を買って自動改札を抜ける。

源五郎は本当に素通り。

多くの人とすれ違ったりしてるのに源五郎の姿は誰にも視えてない?

1人くらいは視える人が現れてもいいんじゃないかと思ってるんだけどいまのところはいないみたい。


源五郎と一緒に歌舞伎町に向かう。

自分では連絡手段がないので先行している一さんに霊界糸でんわで連絡してもらう。

わかりやすいところで例の歌舞伎町のバッティングセンターで落ち合うことになる。


源五郎と一緒に今日も人が多いねと話ながらテックテックと歩いていくとすぐ見つけることができた。

一さんとうららとお六がすでにバッティングセンターの横で待っていてくれた。


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