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幽霊さん  作者: 弁財天睦月
新生活

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1-3

「ちょうどいいのかどうかはわからないが、今の俺には1件だけ紹介できるところがある。

それも高確率で採用となるところが···」


「えっ、そうなんですか?

それはいったいどんな会社なんでしょう?」


「いや、会社じゃないんだけどね···」と丁寧な説明が始まった。

勤務先は会社ではなく、なんとお寺。

杉並区高円寺にある「総完寺(そうかんじ)」での事務。

人手不足で求人を出そうとしているところらしい。

そのお寺の住職が親戚だということで誰か良さそうな人を知らないかって相談を受けてたらしい。

詳しい内容は住職に聞いてもらわなければならないが紹介ということなら今すぐにでもできるとかなり()かされた。

遊海としてはまぁ、話を聞くだけならということでおしきられてしまった。


青木先輩は本当に飲みながら総完寺に電話して面接の日まで決められてしまった。

住職は青木先輩の紹介ならと大いに乗り気でいるらしい。

ということで思わぬ展開で面接ということになってしまった。

遊海としては気になることがふたつある。

ひとつはお寺の名前。

すべてが終わった寺。

なんだかちょっとねぇ···

もうひとつは住職の名前。

青木鉄観音。

なんか聞いたことがあるような?


青木先輩は出版社に務めている。

遊海も受けてみたところだ。

採用はされなかった。

アニメ・コミックを考える会出身の就職先は半分近くがマスコミ関係なんだそうだ。


それにしてもあまり飲み慣れてないアルコールを、しかもまっ昼間から調子にのって飲んでしまったため帰りが大変だった。

へべれけまでではなかったが気持ち悪さは同じようなもんだ。

どうにか調布のアパートまで帰って超早寝をしてしまった。

目が覚めた時は午前0時11分。

これを早起きといってもいいのだろうか?


青木先輩とばったり会ったのは土曜日。

ここは働きやすいと思うぞと推薦して紹介してもらった総完寺での面接が月曜日の午後1時から。

ほとんど縁のない中央線に乗って初めて降りた高円寺駅。

履歴書を手にちょっと早めに到着。

お寺までは徒歩6分ほど。

南中央通りを進んでいって交番が目印になる。

その交番の裏側にあるのが総完寺。



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