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幽霊さん  作者: 弁財天睦月
影裏(えいり)

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22/52

1-3

ニュースが変わってコロナウイルスの新種が広がりつつあるので十分に気をつけましょうと注意喚起が流れてきた。

お六がコロナウイルスってなにと尋ねてきた。

「これは知ってる。感染症という流行り病じゃよ」と源五郎が教えるとお六はものすごく嫌な顔になった。

自分の死と似たような流行り病だと知って嫌なことを思い出してしまった。

流行り病というのはトラウマになっているんだろう。


夜0時前には源五郎たちは「邪魔したな」って戻っていった。

戻っていったってのはどこに戻ったんだろ?

謎だ。

以前は気まぐれに源五郎がフラッと現れるだけだったが、毎日というわけではないんだが頻繁に姿を見せるようになった。

それはそれで遊海にとっては賑やかになって面白いんだけど。


遊海は出勤前の情報番組から夜のニュースまで、これまでよりも真剣に見るようになった。

毎日、全国の様々なニュースが流れてくる。

どれが怨霊に関係しているニュースなのかは判断ができない。

原因不明の事件や事故などはかなり怪しいと思える。


怨霊が出たと聞かされてから5日目の夜。

土曜の夜で明日から2連休。

やはり明日が休みだとウキウキする。

絶対にって予定はないんだがお休みっていいもんだ。

これは小学生の時から変わらない。


「にいちゃん、邪魔するでぃ。

えらいこっちゃ、えらいこっちゃ」


遊海が万年床の上でくつろいでいた。

そこへ源五郎を先頭にして幽霊3人組が駆け込んできた。


「怨霊が起こした事件がわかったのよ」


お六が簡潔に説明してくれた。

いつものことだが、源五郎がまっ先に慌てふためいて1人で騒ぎ始める。

だいたいにおいて口はうるさいんだが内容はさっぱりわからない。


「えぇ、ほんと?

それで、どんな事件?」


万年床に寝っ転がっていた遊海はガバッと飛び起きた。

怨霊が起こした事件が気になるし、怨霊っていう存在そのものも気になる。


「我ら旗本による調べでわかった。

このところずっとニュースで流れておった新宿じゃ。

ホストクラブとかいうところの火事だ」


一さんから詳しい説明が始まった。

これだけでは終わることはなく次々と事件が起こりうる可能性が高いらしい。

根本的に解決するためには怨霊を成敗するしか方法はないと断じている。

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