3-2
う〜ん、残念ながら素人の自分で調べることができるのはここまでだ。
もしかすると八百屋お六の店は現在のスーパーきさらぎに継続されているのかもしれない。
この日の夜にはお六が現れなかった。
その翌日の月曜日の夜に源五郎とともにやってきた。
可能な限りわかったことを伝えるとお六はそれで納得したようだ。
あまりにも古い話なので調べるにも限界があると理解してくれた。
もしかすると大学で歴史なんかを研究してる先生ならもうちょっと調べられるのかもしれない。
1日ごとに真夏がせまってきてるそんな勤務明けの金曜日。
さて、ひとっシャワー浴びるかなとパンツを脱いだその時。
「邪魔するよ」って源五郎が部屋に入ってきた。
遊海を見るなりニタァって表情。
その顔は「もう、脱ぎたがりなんやから」って言ってるような気がする。
そして、その後ろにはお六がいる。
さらにその後ろには2人の女性がいる。
それぞれがキャアって叫んでいる。
遊海も一緒になってキャアって口走ってフリチンを隠さなければならなかった。
「にいちゃん、またか。
なんか着いや」
まったくいつもタイミングが悪い。
シャワーのたびに現れる源五郎。
どこかでタイミングを計ってわざとなのか?
「これからシャワーを浴びるとこだったのに」とちょっとキイ〜ってなりながら脱いだものをまた着ることになった。
そして遊海の前には源五郎とお六。
さらに初めて見る女性2人。
おそらく幽霊仲間なんだろう。
「にいちゃん、お願いごとや」
そうきたか。
そうだろうとは思ってた。
落ちつくためにとりあえずはスポーツドリンクをひと口。
こういうのってなんだね、お客さんがきたなら飲みものでもって出すんだろうね。
相手が幽霊だとそれがない、というか必要ない。
出された当人も困惑してしまうだろう。
「えっ、また?」
「そうや、またや」
引き受けるかどうかは内容によるな。
まず話を聞いてから判断することになる。
初めて見る2人の女性からのお願いごとであることは想像できる。
2人の女性は年齢的には同じくらいに見える。
そして着物姿なんだけど一般の町人のそれよりは上質なものであるようだ。
それくらいは遊海にだって見ればわかる。
地位のある人なのかお金持ちなのか?




