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幽霊さん  作者: 弁財天睦月
新生活

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2-9

なるほどねと、ここからひとつひとつ訊いていくことになる。

なにかヒントを見つけることができるかもしれない。


「これを見て。

この東京都の地図からなにかわからないかな?」


遊海はスマホのグーグルマップで東京都の大きさにして表示してみた。

お六は首をひねるばかり。

表示しているのは現代の地図。

200年以上も前と比べるとゴチャゴチャしすぎていてわからないのだろう。

ちょっと待ってとスマホをやめてノートPCのほうに地図を出してみた。

スマホより見やすくなったはず。

それをのぞき込んでいた源五郎はへ〜とかほ〜とかでしきりと関心している。


遊海は訊き方を変えた。

まずその地域の特徴から訊いていくことにした。


「暮らしていた場所のことを知りたい。

なにか特徴的なもの、目印になるようなものとかってないだろうか?

山があるとか川があるとか?」


う〜んと考えてしまっているお六。

そして思い出す限りのことを話し始めた。

キーワードになりそうなものがいくつも出てきた。

その中で遊海が引っかかったのは宿場町だった。

お六が暮らしていたのが関村だということがわかった。

これで捜索範囲がしぼられた。


スマホでいろいろ検索してみると現代の場所の特定ができた。

西武新宿線の武蔵関駅の南側に青梅街道が通っている。

おそらくそのあたりの場所ではないだろうかと見当をつけた。


そこまではわかったが問題はそこからだ。

八百屋というのははっきりとした商売で店を構えてたらしいが屋号があったわけではなさそうだ。

現在のように登録をして店を営むなんてことが必要なかった時代のこと。

関村にあった八百屋で父親の名前が半助、母親がおふく。

そこまでは判明したんだが···


「う〜ん、ここから先を調べるには···」


「そうやな、難しいな。

なんか記録でもあればさらにわかりそうなんやがな」


源五郎も腕組みして難しい顔になっている。


「当時のことだから写真はないだろうけど、せめて地図のようなものでもあれば···」


「古い地図のことか···

それなら図書館って手があるぞ」


「えっ、そうなの?」


「たしか、図書館ってその地域の歴史のことなんかを保存してるはずだ。

行ってみるとよい」


そうなんだ、知らなかったよ。

図書館なんて行くこともないからね。

源五郎のおっちゃんは詳しいね。

さっそく図書館を検索してみると関町図書館があった。

休みの日に行ってみることにする。



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