第9章
一巻九章
「も〜、みなみって厳しいなぁ……
そんぐらい見逃してっ!!ほら、恋愛のためだよ!」
シェルが必死に弁解する。これで先生にバレちゃったりしたら、シェルの友達困っちゃうもんね……。ついでに、そのアイデアを使おうとしてる私も困っちゃうし。
「ある程度はっちゃけても良いとは思うけど……おまじないって事は一人で、しかも海辺に行くんでしょう?
それで万が一、波に攫われても誰も助けられないし、さすがに危険すぎると思う。」
た、確かにそんな可能性が……やっぱり行くのやめようかな?でも、岩場の海岸は海と高低差があるし、安全かもしれない。う〜ん、やっぱり行こっと!
その前にまず、みなみを納得させないと。これじゃ二人がバチバチしたままだよ……
隣を見ると、シェルも考え込んでる。みなみを納得させるのは難しいか〜。そう思っていると不意にシェルがパッと笑顔になる。
「あっ!私たちも付いていっちゃえばいいんだよ!
そしたら助けられるでしょ?ね、そうしよ?」
「でも恋のおまじないって、一人でやらなくてもいいの?それなら他の友達とか、付いていきそうだけど……」
シェルの勢いにみなみが押されてる。後一押しだよ、頑張れ〜!
「別に良いみたい。でもるーちゃんは恥ずかしいんだって。だから、こっそり付いていけばいいんだよ!
二人も行くでしょ?」
「まぁ……シェル達だけじゃ不安だしね。」
みなみが了解したー!さっすがシェル様!気分は、憂い吹っ飛んで楽しみあり!これで一安心だ。
「もちろんマリンも行くよね?」
思わず即答しそうになった言葉を慌てて喉の奥に押し留める。
あ〜、気分は逆風により、憂い戻ってきて楽しみ吹き飛んだみたいだ。これで行くって言ったらマリエのプレゼントが……
ここはどうにか誤魔化さないといけない。
「え、えっ〜と……私、そんな起きてられないと思うんだよね。今日も早起きしちゃったし☆
って事で二人で付いて行ってきて!」
「え〜。早起きの後居眠りしてたのに?」
「こんな事滅多にないし、来ればいいのに」
総ブーイングだ。そもそも、みなみは何でそんな乗り気になってるんだろう。あなた、反対派だったのに……。
申し訳ないけど、これで夜抜け出すのも楽だし、オール解決だと思う。
「ほんとにごめんー!!」
とりあえず、ご飯までに二人の機嫌を直さないと……
あとがきーいつもありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします!!




