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Light Blue   作者: 七芽三花
1/7

プロローグ

 白一色の部屋が、茜色に染まりかけた夕暮れ時。唯一鮮やかなテレビの画面は悲惨なニュースを映していた。

「先日、貝乃原小学校の裏庭で、小六の児童の死体が発見されました。現状から自殺だと予想されています。今、警察が原因を調査しています。このことについて知っている方はすぐに警察にお知らせください。」

 テレビを見ていた女の子は弱々しくつぶやいた。

「なんで自殺なんかするんだろう……?その健康な体を分けてほしいよぉ〜。余命十日の私に……」

 溢れ出てくる雫を押し切り出たその声はとても暖かかった。

 一人でグッと涙を堪えていると、テレビは新たな話題に切り替わる。

「速報です!つばきグループの希望の星が交通事故でーー、、、」


          ープツンー

 彼女は苦しいような、悲しいような気持ちを抱えテレビを消した。女の子は暗い顔で窓の外を見て、大きなため息をついた。

(つばきグループみたいなお金持ちが交通事故にあったから大騒ぎなのかな?私が死んでも別に……)

 堪えきれなくなった涙を浮かべて、のそのそとベッドへ戻った。

 そして、机においてある本を抱き上げるように、拾った。その本は、死んでしまったお母さんが書いた小説<クルクルワールド>だった。

 そのお母さんが生きてる時、彼女に言ったのだ。

「想像の世界は無限だから。私がいなくなっても消えないから。この物語を紡ぎ続けて……」

 その時は約束したけれど、書こうとするたびお母さんとの思い出がよみがえってきて、苦し……くって。書けないまま、あと少しになってしまった。本当は、自分で紡ぎたかったけど。お母さんの約束だけは叶えたくて、クルクルワールドだけは残したくて、小説家を目指している沙彩ちゃんたちにたくしたのだ。

『死んでも誰も気にしないだろうな…

またお母さんに会えるかな?

だいじょうぶだよ。自分。』

 自分に言い聞かすように唱えている女の子は涙があふれ出て、本を抱いたまま、命の電池が切れ、この世を儚く散った。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「はぁ~なんでみんないなくなっちゃうんだろう」

 私、夏字沙彩なつじ さあやは、テレビを見ながらつぶやいた。ぼんやりニュースを見ていると、ふと違和感を覚える。

 貝乃原小学校の女の子、つばきグループの希望の星の子、全然違うけど、なんかにているような気がする。謎解きやミステリーが好きな私は、この二人の共通点を見つけ出したくて仕方がない。本当に似てるのかわからないけど、自分の勘は自分が信じてあげないと何も始まらない。

 部屋からパソコンを持ってきて、調べると、発見時の写真や遺物の写真がでてくる。って、あーー!

 このつばきグループの子の遺物であるバックに、『クロネズミ』のアクリルキーホルダーがついてるっ!

 『クロネズミ』はクルクルワールドの後半に出てくる知名度が低めだけど大切なキャラ。よって成旧襟夏さんのキャラクターが一斉グッズ化された時も、人気がない為グッズが少ししかなく、とてもレアだったのだ。

 そんなレアグッズを持ってるなんて……お嬢様のコネ?ま、そもそもこのキャラのグッズをコネを使ったとしても買って、しかもバックにつけるほどということはかなりのファンなはずだ。

 一旦それは置いといて、共通点は……って!!

貝乃原小学校の子はクルクルワールドを抱いて見つかっているんだ!つまり二人の共通点はクルクルワールドのファンな事!

 いくら成旧襟夏さんがすっごい作家さんだとしても、クルクルワールドは比較的知名度の低い作品だし、ファンは限られてる。共通点はこれだったのか〜わかって嬉しい!

 

 私は手に持っている原本を見て微笑んだ。

 成旧襟夏さんこんなにファンがいて嬉しいよね〜。襟夏さんの為にも頑張って書き続けないと。といっても展開が決まってないんだよね。せっかくならみんなのために私ができる事はないかな…… あ、せっかくなら二人を「クルクルワールド」の中に転生とかさせるとか!ついでに襟夏さんも……天国で見てくれているよね!

 そう考えるとワクワクしてくる。

これが襟夏さんの言ってた、『私なりの新しい結末』になるのかなぁ?

 「沙羅ーー沙捺ーー!本の続き、考えたよーー!」

 

 海風マリンはまどろんでいた。しかしさっきまで見ていた『夢』はもう忘れかけている。それでもなお、最後の声と、「このままじゃ、いけない」「忘れかけてちゃ、だめだ」という強い違和感、不快感はかろうじて残っていた。

強い光と親友の声を聞き、目を覚ます彼女には少し特別で日常的な毎日が待っている、はずだ。果たしてどうだろうか、、、

読んでいただきありがとうございます!

初めての投稿でモタモタしながら書いていました…

けど楽しんでいただけたら幸いです。

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