表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

第3話 

 騒動が落ち着いたからか、遠くから見ていた人達が近づいてきた。


「大丈夫かい?君たち」


(達観決め込んでたくせに、よく言うぜ)


「大丈夫だよ。この子を頼む」


 ミユは知り合いと思われる大人に保護された。

 保護されるミユを見て、ひとりが騒ぎ出す。


「君たちは一体なんなんだ!!さっきその鉄を動かしてたよな!!君もそれを受け止めていたし。君たちが世界を終わらせる終読者ってやつじゃないのか!!」


 周りがざわめき始める。


(この文は全員が見えているんだ)


「ちげーよ。俺だってなにがどーなってるか分からねーんだ。」


「じゃあ!!君たちは一体どこまで()()()るんだよ!!」


(この横の数字のことか?)


「は?読めてるたって、そんなん十…」


「八!」


 ミユの高い声が俺の声を遮る。


(ん?)


「そうか、君はそんなに読めるんだね」


(え?)


「じゃあ、男の方はどこまで読めるんだよ!!」


(は?()()()?これ全員最後まで読めるんじゃないの?まさか、終読者って十二位階新書の十二行、つまり、最後まで読めるやつってことなのか!?!?!?)


「おい!答えろよ!」


(は!ここはとりあえず)


「十…一です!十一!!」


「おー、そこまで読めるのか!どんなことが書いてあるんだ?」


「そ、それよりも、今世界がどうなってるかが重要です。これが、全国で起こっているなら、ここで、集まっている場合じゃない!」


(今は、自分が終読者かもしれないことを心配してる場合じゃない。父さん母さんは大丈夫なのかよ)


「なんだよ!これ!」


 一人の少年がスマホを見て、腰を抜かす。


「見せてくれ」


 そこには、雨の中、家程に肥大化した魚が町を襲う映像が流れていた。


「おいおい、AIでした、じゃすまさねーぞ」


 その場にいるもの全員が、不安に駆られ始める。


「終わりだ、世界の終末がきたんだ」

「どうなっちゃうのお母さん」

「梅子、梅子は大丈夫なのか??」


 不安が伝播する。


(落ち着け、母さんたちならきっとまだ大丈夫だ。さっきの件もある。とりあえずここを離れよう)


「親が心配なんで行きます。そいつをお願いします」


「任せてちょうだい」


「お兄さん、怖いよ」


 ミユの不安そうな声が江戸を呼び止める。


「大丈夫、心配すんな」


 ミユの頭をなでる江戸の手は、罪悪感からなのか、少し震えていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ