一話 ①
刻は、今から数万年後の未来で、
今から数千年前、突如として、世界と世界が繋がり、一つの銀河が誕生した。
何故、そんなことが起きたのか、いまだに解明されてはいないらしい。
たぶん、神様の気まぐれなんじゃないかな。
その影響で地球には非科学的現象の代表例である魔法や、超能力が
突然、日常生活を送っていたら目覚めた人や生まれてきた子が、突然浮いたりと、
まぁ、とにかく色々な事が起こった訳で、
一時は、騒然としたけど、結局は時間が解決してくれた。
まぁ、能力や魔法の利便性は、大きなメリットだからね。
いやぁ〜。人類の、慣れって怖いなぁ。
でも起こったことはこれだけでは無かった
当然、メリットがあるならデメリットもある訳で
一つは、ダンジョンの出現や、山にモンスターが現れるようになった。
ダンジョンと聞くとよくラノベに登場する豊富な資源や、
レアなアイテムや、宝箱を開けるといった良い側面が多いモノ
だと考えているようだが、
いや、もちろんそっちの方に目が行く人が大勢いるが
もちろん、それと同じくらい危険が伴う。
普通に考えて、自分よりも数十倍デカい怪物や、殺意マシマシの奴らが、
そこら辺、闊歩してるんだぞ。特にボス部屋は、ボスを倒さんと出れんし。
そう言われても、目先の利益に囚われやすい奴はメチャクチャいるんで、
馬鹿スカネズミみたいにホイホイと
突っ込むんで毎年の、死傷率が自ずと多くなる訳ですわ。
まっ、それでも減らんのは人類の繁殖力と生命力が強いのがあるんかな。Gかなw。
次に二つ、能力による事件、テロが多発した事や。
これは、言わんでも分かるやろ。
そして、三つ、他世界から遅れている事や
地球のある世界は、魔法がない代わりに科学という文明の利器
が、発展していた。それは良いで他星から注目を集めていたけど
能力や、魔法等の文明はからっきしやった事や。
それもそうやな。いきなり発現しても使い方が、分かる訳じゃないからね。
だから、最初は星同士間での奪い合いや星間戦争なんかが起きて、多く死者が出てしまった。
銀河は悲しみに暮れ、どの星も平和に向けて動こうと考え模索していたが、
重大で責任が重すぎる為、どの星も自ら率先して行おうとはしなかった。
そんな中、星同士で、条約を結び互いの世界の発展に繋げていこうと考えをもった1人の思想家が現れた。
思想家の名は、アルカ・レス・レクシオ。
エサソンと呼ばれる妖精族の一人だ。
初めは、どの世界の代表陣も無理だと考え、諦めていた世界共生を
三年がかりで、成し遂げた人物として歴史上、有名な人物であった。
その翌年に、全星世界共生憲章という人類史上最大の条約を結ばせたことも、
偉業の一つだ。
しかし、その五年後アルカは、突如として行方をくらました。
その話題は全世界に震撼するレベルだった。
取材に応じ会見を開いたエサソンの里長は、
「アルカは、星になりました。」
ただ、その一言だけを言い、その後、報道陣からその事について質問されても
「星になった。」
とだけしか言わず、それ以外の質問については、
その口を石のように硬く閉じ会見は終わったらしい。
ネットでは、
「世の中の人が知りたい事を言っていない」
「何か事情があったんだろう」
と、賛否両論分かれていたが
その話題も長くは続かなかった。
それは、単純明快情報が少なすぎるからだ。
その為、考察しようにも早くも行き詰まってしまう。
結果、話題として長くは続かない為、都市伝説となり事態は終結した?
ネットって、過ぎ去るのホント〜、早いな〜!!
ま、それはおいおい、良いとして。
僕は顔につけているアイマスクを外した。
そろそろ目的の場所に着く頃だな。
その事を示す様に
「あ〜、あ〜、マイクテス、テステス。 え〜、後10分程で到着するのじゃ
全員一度下船して、先行組と集合するのを忘れたのかのー?。
旅行バックを持っていない奴が多いと思うのじゃが………。大丈夫なのじゃ?」
と、 到着準備のアナウンスが艦内全体に流れた。
さて、僕もそろそろ部屋を出るとするか。
ベッドの上に置いておいたスーツケースをベッドから降ろし
片手で引きずりながら、ドアに向かって歩き出した。
ポケットから、白基調に紅縁で縁取られた金属製のカードを取り出した。
部屋のドアの前に立ち、ドアの近くにある黒いデバイスにカードをかざした。
数秒後、ドアが自動的に横スライドして開いた。
そして、船内ロビーへと向かった。
ロビーのドアを開けると既に、何人かソファーに腰をかけていた。
着くまでの間、暇でゲームする奴や、
着いたら何処を観光しに行きたいか等を話している奴らもいた。
ソファーに座って談笑していた1人、
プルたんが、僕がやって来た事に気づいた。
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ピザ公ノ英雄
名前:プルたん
性別:女
種族:紫狼族
聖座:天秤座
属性:ピザ?
年齢:〜〜〜〜歳
身長:152cm 体重:〜〜〜〜〜kg《考えるな、殺るぞ。》
特徴:髪=紫、短めちょいツインテール 目=紫 眼=無 ピザのマジックバック
容姿:ある所を除けばスラッとした体型、大きな尻尾
特技:ピザの大食い、
好きな物:ピザ、可愛い物、占い、炭酸飲料等。
嫌いな物:ホラー物、苦い物、お金にがめつい奴、仕事等。
〜〜〜〜〜〜〜ここからの情報は、制限されている。
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「遅い!! クロ介。 早く、ピザの用意をして〜。」
早速、今日の分のピザを催促して来た。
こいつは、事あるごとにに食べ物をねだる食いしん坊少女だ。
色々なものをねだるなら、快く作ってもいいが、こいつときたら毎回ピザしか頼まない。
ピザは、作るのも、生地から作るのも時間がかかる。
しかも、もうすぐ、到着すると分かっての行動ときたか。
それなら、答えは決まっている。
「あ、ゴメンゴメン。でも、まだ時間があるからセーフな。
でも、もう時間ないし昨日、作った物でもいいか?。」
プルたんは、スマホで時間を確認して、
「いいよ、分かった。その代わり、お小遣い頂戴。五十万ほど。」
「いいよ、はい五十万って、出すと思うか⁉︎ そんな、大金を。」
うん、マジで油断できない。
危うく二つ返事で、大金を渡すことになりそうだった。
ま、大金と言っても総資産からしたら金額的にはちっぽけなんだけどね。
どうしても、貧乏癖は治りそうにないな。
「……チッ。 まぁ、良いもん。スピカに貰うから。」
お願いした時の二コニコ顔から、イラッとした顔になったかと思うと
顔をプイッと横に逸らし、スピカのいる艦長室へと向かった。
(スピカの迷惑にならない程度にな〜。)
数分後、ロビーの2階からスピカの怒声が聞こえたのは言うまでもない。
さぁ、プルたんの事は、置いといてソファに座るとするか。
ソファに何も置かれていない事を確認して座った瞬間。
「フニャーーー!?」
僕の他、ソファに座っていたもう1人が飛び上がった。
「マジでスマン、尻尾踏んだ。」
「スマンじゃないのニャー。 これで、何回目なのニャー。」
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天気屋な序騎士
名前:ミリィ
性別:女
種族:三毛猫族
聖座:双子座
属性:氷属性
年齢:〜〜〜〜歳
身長:168cm 体重:〜〜〜〜〜kg《女性に失礼ニャー》
特徴:髪=オレンジ、長い 目= 眼=〜〜〜《無》
容姿:スレンダー系、二又の長い尻尾、
聖剣:
特技:アクロバット、
好きな物:姉、魚料理、日光、狭い所、マタタビ等。
嫌いな物:ホラー物、匂いのキツイ物、掃除、仕事、壁という言葉等。
〜〜〜〜〜〜〜ここからの情報は、制限されている。
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「お詫びに、鰹節でもどうだ。」
そう言いながら、カバンのポケットの一つから、
鰹節がパンパンに入った袋を取り出した。
袋を見た、ミリィは一瞬顔を喜ばせたが、すぐにしかめっ面に戻った。
「まだ、足りないニャ。 詫びならもっと出すのニャ。」
こいつ、たかる気か。それなら、
「これなら、どうだ。」
カバンから、鮭とばの入った袋を取り出した。
白基調のパッケージに、モフマル商会のロゴが金色印で記されていた。
「ま、まさか。それは入手困難とされる伝説のプレミアムシリーズ。
しかも、その中でも飛び切り難しいとされる鮭とばニャーーー!!」
驚きのあまり、顔が引き攣っているミリィの両手の中を
スマホから鮭とばに取り替えた。
ミリィのスマホの画面には、大人気オンラインゲームの待合室が表示されていた。このゲームは、アバター作成を自由自在に行いオンラインマッチやダンジョンに潜ってモンスターと戦ったり、はたまた、建築や鍛冶等、兎に角自由度が高すぎる事で有名だ。
画面の中央付近に表示されているミリィのアバターは、彼女を表したような三毛猫フォルムに白いドレスアーマーそして、何よりも目立つそのロングソード。
確か、前のイベントにあったガチャから出る最高ランク系列の武器じゃなかったっけ。
と、待合室の中を歩き回って遊んでいると待合室の扉が開き、誰か入ってきた。
「ミリィか〜。 また性懲りも無く俺を指名したか。」
と、男のアバターが入ってきた。
ミリィは、指名マッチをしていたのか。
えっと、指名されたプレイヤーネームは、………燐斗って、言う人か。
「ミリィは、旅行準備出来ているから良いんだけどさ〜。
俺まだロビーに着いてないんよ。ロビーに着くまでOKしないでね。
それにしても、クロの飴は、美味い。」
何処か、気怠そうに言う男を僕は知っている。
そして、今唐突にイライラしている。理由は、単純明解。
何故なら………。
ロビーから船員室へと開く扉が開き
「お待たせ。 さ、始めようか」
と聞こえた瞬間。武器を抜き飛び上がってその男に攻撃した。
「っク、クロ!? 待て、話し合おう。」
武器同士がぶつかり、
大きな音が鳴り拮抗している為、金切り音がロビー内に響いた。
「燐斗、お前かーー!! 俺の作った飴を食った奴は!!」
燐斗は、驚きながら
「確かに、食ったけどさ。ミリィから貰っただけだ!!。」
そうなのか?と問いただそうと首をミリィの方に向けると
ミリィの方を見ると、まだ放心状態だった。
うん、駄目だ。今のアイツに何聞いても聞こえない。
燐斗に向き直り、
「でも、食ったんだろ。 許さん!! 死んで詫びろ。」
「死んだら、詫びるもクソもねぇんだよ!!!。」
そう言いながら、パリィされ、距離が離れた。
「ふざけんな!! 僕はそれでスピカを怒らせたんだよ!!。」
そう、言いながら両者お互いに高速で一進一退の攻防を繰り広げ、
誰も近づけないでいた。その時は、気づかなかったが攻防を繰り広げている最中に
全員というか後方組は6人だから集合するのに時間は掛からなかった。1人遅れてるけど。
「燐斗さんに、1000ゴールド。」
「ミリィは、燐斗に1万ゴールドニャー!!」
「クロ介、1000ゴールドかけるから頑張ってね。」
誰もが、2人のどちらが、勝つまで終わらないと考えていると
「アェ〜、この状況は何じゃ? お前ら、止める考えはないのか?」
「『ない』ニャー」
2階の艦長室から降りてきたスピカは、この状況を見て驚き呆れていた。
「あ〜、今直ぐに戦いを止めるのじゃ。 じゃないと女装させるぞ。」
と、言われても武器のぶつかる音で声が届いていないようで
スピカの怒りが増していった。
「良い加減にするのじゃ!! 2人とも!! 」
彼女の大声によって、一瞬止まったように見えたが
それは、思い違いだったようだ。
「もう良いのじゃ。」
静かに、片手を頭の上に掲げると
「空間ノ盟主の我が命ずる、彼の者を罰せ。≪雷撃≫」
その手を素早く下げた。
その瞬間、二人が戦っている頭上が裂け、雷鳴が轟き、青い稲妻が二人に直撃した。
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名前:スピカ
性別:女
種族:?族《不明》
聖座:?座《不明》
属性:天候属性
年齢:?歳
身長:143cm 体重:0kg
特徴:髪=緑、腰の高さまである長い髪 目=青 眼=《不明》
容姿:幼女体型、幼い顔つき
特技:操舵、
好きな物:飯、知育パズル、絵本、戦闘。
嫌いな物:辛いモノ、記者、金帳簿等。
〜〜〜〜〜〜〜ここからの情報は、制限されている。
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数秒後
『私は、スピカ様の静止を無視して艦内で暴れてしまった愚か者です。』
『私は、クロがスピカ様に作った飴を食べてしまった愚か者です。』
と、黒文字で書かれた白いウィンドウを首から下げロビーの角で、魔女服とメイド服を来たクロウと燐斗が
正座させられたていた。
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名前:神門燐斗
性別:男
種族:人間?族
聖座:座《不明》
属性:神聖属性
年齢:7765歳
身長:172cm 体重:54kg
特徴:髪=黒、紫 目=緑 眼=万華鏡《不明》
特技:基本何でも。料理は苦手。
容姿:クール系男子体型。無駄な筋肉がない洗練された体つき。
好きな物:家族、友人、宝物。
嫌いな物:性的な会話、品の無い会話、癖の強い食べ物等。
〜〜〜〜〜〜〜ここからの情報は、制限されている。
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「……おい、いつまで正座をさせられるんだ。」
と、メイド服を着た燐斗がものの数十秒で音を上げた。
「燐斗に関しては自業自得だと思うよ。」
と、白衣を着た女性が燐斗を見下すような感じで言った。
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名前:久野千紗
性別:女
種族:ハイヒューマン族
聖座:へびつかい座
年齢:143歳
身長:171cm 体重:57kg《嘆いたって数値は変わらない。》
特徴:髪=黒と青、ポニテで長い 目=透き通った青 眼=史実なし《不明》
容姿:スレンダー系、クール系女子
特技:薬の調合
好きな物:甘いモノ、実験、コーヒー等。
嫌いな物:モルモット、壁という言葉、血液型占い等。
〜〜〜〜〜〜〜ここからの情報は、制限されている。
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「そうだね。今回は僕たちのせいでからね。」
魔女服を着させられた状態で僕は、答えた。
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名前:八萩クロウ
性別:男?《不明》
種族:人間?族《不明》
聖座:?座《不明》
年齢:?歳《不明》
身長:179cm 体重:65kg
特徴:髪=白髪 目=紅色 眼=史実なし《不明》
容姿:スラッとした体型、足が長い。
特技:変装、料理、性別転換
好きな物:星、料理、パペット人形、音楽。
嫌いな物:アンチ芸術、イケメン、等。
〜〜〜〜〜〜〜ここからの情報は、制限されている。
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「百歩譲って、クロの怒りはしょうがないから罰はもういいのじゃ、
燐斗は自業自得なのだから今日一日はメイド服で過ごすのじゃ。」
スピカは、白いウィンドウを操作し、2人の前にあった白いウィンドウを閉じた。
「そんなぁぁぁぁぁ。嘘だと言ってくれーーー。」
と、燐斗は嘆きながら床を叩いていた。なお、燐斗は足が痺れて四つん這いになっていた。
「ちょうど、いい所に椅子がある。」
プルたんの無慈悲なる奇行、親の顔をより見た光景である。
「アギャァァアーーー」
ロビー内に、燐斗の絶叫が響き渡り、
ミリィに「うるさいニャ」と言われたのは言うまでもない。
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ストーリーが、長いので三部構成で行うよ。
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唯のひよこが焼き鳥にならないように頑張って書いてます。