幕間
――深夜、それが彼女――希望にとって安らぎの時間ではない。ならば狩りの時間か?
単一指向型、の雑魚モンスター(妖夢と彼女は読んでいるが、一説には宇宙からのエイリアンという説もあるという)
奴らは女性の夢を喰らう、夜中に目星をつけた相手の幸運を最大限まで搾り取ることで、昼に何らかの不幸を見舞うのだ。
今回幸いにも、事前に事を防ぐことは出来たが、幸運値が最低レベルになっている夏樹に関しては、早い段階での処置が必要だろう。
バッドラックのステータスまで彼女を追い込んだ妖夢を探し出して殺す!
先程倒したのは火付け役の使い魔にすぎない。
突破口は、奴をどうやって釣るかだった。
そのために彼女は自身を餌にする。 そういう意味で自分は適任だと思っている。
何故、思春期の女子をターゲットにするのかは謎が多い
?
結局のところ最後までわからない。 ジェノサイドには、効率が良いからだとか、多感期の女子からなからより多くの精神エネルギーを奪えるからだとか議論されてきたが、結局答えは出なかった。
思春期の女子こそが彼らの標的、夏木はもう新しい獲物を呼ぶには生命力が落ちている。
ならば、ここに居れば必ず奴らの目にとまる。
夏樹の自宅上で、彼女は静かに、新しい、獲物がかかるのを待つのだった――
掛かったーー 現れたのは、やはり蜘蛛、おどろおどろしい、化け物蜘蛛だ。
昼に颯太が戦ったのより、一段階は上の相手であるが、その程度ではまだ勝負にはならない。 だが、こちらは、スピードタイプの、剣士型ーー こんな相手にでも先手をとられれば苦戦は必死となる。
蒼太がいれば、ある程度楽に戦えるのだが、時刻は深夜。昼間にボコボコにしたから、彼にも休息が必要だった。
「今回は私だけでなんとかしないとね?」
構えをとるーー双刀を、腕で構えるとーー一瞬の間に疾走する。
一気に距離を詰めるーー反撃の攻撃を持ち前の柔軟な身体で大地を蹴り、跳躍する。
地面を使った三角飛びだ。
意表を突かれた、大蜘蛛に、瞬時に、飛びかかり、必殺の一撃を見舞う。
蜘蛛は何事もなかったように身体を粒子のように霧散させて朽ち果てる。
もう何度目になるかかわからない。 嫌な感触を腕に感じながら、今夜の仕事を貫徹した。
翌朝
夏樹を助けたことで一件落着はした。
そのこともあって、心は大分と落ち着きを見せていた。
だが、あんなことがあって、安穏と熟睡出来たかと言えばノーだった。
悪夢を見た――寝汗は酷いし、ろくでもない夢だったとしか言えない。
ならすべてが夢であって欲しい、が、自宅の門を出ようかと言うときに、見慣れた少女――希望が、我が物顔で立っているので、相手をしないわけにはいかないし、昨日見たのが夢でないことが嫌でも思い出される。
何事もなかったように、自然に、荷台に横乗り、してくる女子高生――希望。
これ見られたらダメなヤツだ。
俺はわざと目立たない道を遠回りして登校する羽目になるのだった。
駐輪場に自転車を止めながら問いただす。
「なあ、なんで俺に付きまとうんだ? そりゃ、助けてもらったことは感謝してるが、
被害者っておれや夏樹だけじゃないんだろ?
今朝ニュースで謎の事件多発とかそういうのあったろ?
希望がやってる事って、それと関係があるんじゃないのか?」
彼女は、小首をかしげると、少し考えてから――
「うーん、パパだから?」
と言った。
ああ、疑問形な上に少し考えてからの答え、小首をかしげるおまけ付き、どう見てもはぐらかされてるなこれ?
俺は真面目に質問するのを止めた。
ので、どうでもいい話題を振る。
「俺と夏樹ってお似合いだと思うか?」
からかっているわけでは断じてない。 鎌をかけたのだ。 どういう反応をするかで、この先少しは予想できることがある……気がした?
「どうだろうね? 私は実はパパだれがお似合いだとかそういうことは言えないんだよね」
謎の反応だった。感想聞いただけなのに守秘義務でもあるかのような口ぶりだった。
うーん、やっぱり俺に気があるから言わないんだろうか?
と考えるのはあまりにも、おめでたいような気もする?
何か隠しているのは明白?
だが、それが何かは見当がさっぱりだった。
最近体調崩してあまり進んでいません。 追いつかれなきゃいいんだけど・・
この題材私には向いていなかったかなあとかちょっと思う?
PV伸びなくて困っているというか何というか。




