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作者: 小夜時雨

 溶けた脳に光がさし、白んだ虚無は眠気と友人。する事もないので、小さな箱の中に真っ黒な煙を閉じ込めました。

 そこには廃棄物が住んでいて、口角を明後日の方に突っ張りました。定刻に届く報せ、目を離すと死に至ります。

 穴は800もあり、真っ赤です。透明な壁は全て閉まっていて、小さな檻になっていました。

 そこには誰かいます。私はいません。世界の軸が星であるように、箱の軸は誰かです。

 それは落ちています。全部全部落ちています。拾い上げてみると、どこかへと消えていきました。拾わなければ、ずっとそこに落ちています。

 空洞ができても動けません。軸のためにしか動かないそれは、煤けた10円の投入口があるようです。

 灰色で目が覆われると、青緑を思い出します。

 手の平には柵がなく、滑り落ちたハードディスクが割れました。戯れに踏み潰すと、中で雨が降っていて、溢れる光が不快だったので、やっぱりゴミ箱に捨てました。

 薄く畳まれた骨は、産業廃棄物。下卑た言葉を喰んでると、端の方から崩れていき、シャットダウンされました。

 シャットダウンされました。

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