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Orange Topaz~初恋と宝石~Ⅰ  作者: サクラ
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第1話 憂鬱1号2号

エリートサラリーマン×内向的な女の子 Topaz(希望の石)

 震災が起き、混沌とした世の中2011年11月初め


 金曜日の夕方            


 やっと叶った夢は、理想と少し……違ってて……


 危ない! 又ネガティブな思考になるところだった



 私、伊藤のん(いとうのん)の悪い癖……だ


 せっかくの親友とのディナー楽しまなくちゃ! 


 ため息一つ吐いて、思い直し待ち合わせ場所に向かおうとしたのに……


 携帯着信音……


 携帯のディスプレイの画面の名前を確認してうんざり、げんなり……


(最悪……)



 憂鬱が向こうからやって来た



 のん「何?」


 思いきり、不機嫌な事声出ちゃった


 だって、言われる事分かってるもん


 ヤマト『のんいつ帰って来るんだ?』


 はぁ、ずいぶんなご挨拶ですね、お兄様……


 のん「しつこい! ヤマトにぃ!」


 ヤマト『な! 誰に向かって物言っているんだ?』


 のん「パパからO.K.もらっているしヤマトにぃ達も同意したじゃない!」


 ヤマト『だ、だけど、俺はのんの事心配して!』


 5つ上の兄ヤマト……いつも逆らった事ない妹の強い口調に面食らっているのか……


 ヤマトにぃは、頭が良くいつも理路整然と物を言ってくる


 優しいし、可愛がってくれるけど俺の決めた事に従っていれば間違いない! 的な、少しえらそうな所が……時々ムッってしちゃうの


 て言うか……


 のん「もう子供じゃないもん! いい加減うるさく口出しして来ないで! 亜子と結衣と約束してるから!」


 ヤマト『オイ! のん!』


 腹立たしくて、乱暴に携帯の通話ボタンを押し切ってやった


 私もうすぐ23才だよ? 


 そりゃ、少し身体が丈夫じゃないから心配してくれてるのは分かるけどさ……


 子供の頃から父親や兄達に、あれしちゃダメ! これしちゃダメ! って


 悔しくて、涙が出そう……感傷に浸っていたら


 再び携帯の着信音……



 またしても憂鬱の原因から


「……」



 返事したくない……無言で通話ボタン押したのにさ



 タケル『のんちゃん! 帰って来い!』



 ヤマト(兄)と双子のタケル(弟)



 何なの! 二人して! 



 のん「うるさい! タケルにぃ! 今ヤマトにぃに同じ事言われた!」



 タケル『ヤマトはヤマト! いいから無茶しないで帰って来い!』



 のん「無茶してない! 子供じゃない! パパが許してくれた!」



 何で、私には自由はないの? 


 何で自立したいって思ったらいけないの? 


 タケル『のんちゃんに何かあったら俺……』


 タケルにぃは、感情的で、俺が守ってやる! と押して来る


 いつも助けられている


 感謝しているけど、でもね……


 俺がいないと何も出来ないだろ! という感じが堪らなく嫌……な時があるの


 のん「ほっといて!」


 タケル『のんちゃん!』


 いつも従順な妹なんかじゃないんだから! 


 タケルにぃが叫んで居るけど知らないもん! 


 今度は携帯の電源ごと切ってやった! 


 もう! 完璧遅れたじゃない! 


 幼馴染みの亜子あこ結衣ゆいきっと怒ってるよぉ


 てか、私のせいじゃないじゃん! 


 ヤマトにぃとタケルにぃへの憤りをブツブツ……すれ違う人に、やばい奴だ……みたいな目で見られるし、振り返えられて……



 はぁ、何か……疲れちゃった



 虚しいと同時に漠然とした不安に襲われてきて……




 そっか……分かった……だから二人していつも以上に……

よろしくお願いします

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