表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/48

プロローグ

「………やっぱ、やるしかないのか。」


 ハルタはまだ使える左手で地面に落ちていた木の枝を掴む。


 先端が尖ってて人を殺せそうだな。


 荒い呼吸をしながら、ハルタは枝の先端を自分の喉に向ける。


 怖い。でも誰かを失う方がもっと怖い。


 お人好しで素直で、そして臆病なアリルを–––大切な人を護る為に、ハルタは覚悟を決め、決心するように言葉にする。


「俺がお前を救ってやる」


 臆病なアリルを外へ連れてってやる。



 ハルタは木の枝を喉に突き刺す。

 喉に激痛が走る。


 痛い。でも、躊躇いは無い。


 さらに奥に突き通し喉から大量に血を吹き出す。


「ハルタ!!?」


 大切な人の声が聞こえる。悲痛に満ちた声だ。



 待ってろ。

 俺が必ず救ってみせる。


 今度は心に誓い、海堂春太(カイドウ・ハルタ)は死んだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ