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不死王の器〜不死の力を手に入れた俺は絶望に抗う〜  作者: カイザ
序章 その男。異世界に降り立つ。
1/48

プロローグ

生とは死より辛い物だと、まだこの時の俺にはわからなかった。




***


熱い。


固い地面はひんやりしているのだが、体中が熱い。熱くてたまらない。


手を胸に当てて彼はようやく自分の今の状況に気がついた。


––––刺されたのか?


胸を刺されたと自覚した瞬間。想像を絶する痛みが彼を襲った。


「痛い!!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!」


そして口から言葉だけではなく、赤い液体を吐き出す。


––––血だ。血を吐いたのか。


徐々に視界が赤く染まっていく。

苦しい。死ぬのか?俺は。


死の恐怖に体が震え始める。血も大量に吐き、胸の出血も止まらない。


「あ–––っ」


死にたくない。と口に出そうとしたが、もう。まともに喋れなくなった。



やがて意識も朦朧とし、ゆっくりと目を閉じる。


次の瞬間。彼–––––海堂春太(かいどうはるた)は命を落とした。


はずだった。






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