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76部

『皆様は税金というものについてどのようにお考えでしょうか?国を維持するために必要なお金、国からの搾取、行政を支える柱、弱者救済、政治家や官僚のおこづかい等と揶揄される事もあります。

これもすべて政府や官僚に対する不信感や不透明な財政が招いた政治家や官僚の恥ずべき行いの結果であると認め謝罪します。

税金を集めるからにはその使い道が100%で国民の生活を豊かにするために使われなければ行けない。

政治家や官僚の中抜きや汚職に使われては行けない。

他国にばらまいては行けない訳ですから。

では、どのようにすれば良いのかを考えました。

消費税が社会保険料に全額使われていると言われた時に他の議員の方が、お金に色がついていないのだから本当に全額使われているのかわからないと批判されていました。

そこで、政府内通貨を発行する事にしました。

各省庁毎に色を割り振り、予算内でどこにどれだけ支払ったのかを明確にします。そして使途不明の予算がでないようにした上で、特別名目税を再設定します。

先ほども言ったような消費税の全額が社会保険料に使われているかどうかも色を分けてしまえば、それ以外に使えないという形にします。

また、政府からの公共事業を請け負う業者に関しても下請けを禁止し、中抜きできないようにします。

自分達で受けた仕事を何もせずに下請けに丸投げして金銭を受け取っていたような事業者は今後一切政府からの仕事を任せない形にしていきます。

自動車関連税はすべて日本国内の道路の保全・強化に使用します。もしも不正を働いた省庁並びに官僚がいた場合は省庁の解体・再編、官僚は解雇並びに強制労働送りです。また、その行為が国家の信用を害するものだと判断された場合は国家信用棄損罪による裁きを加えます。

財務省も解体し、歳入庁・予算分配庁に再編します。予算は我々政治家が判断し分配業務のみを行う予算分配庁を作りました。当然、正確に予算を分配する事が業務でありますので予算編成への口出しは認めません。

その与えられた仕事もできないなら解雇または辞表を出して再就職していただく他ありません。

天下り等といわれていた再就職方法も現在は禁止しておりますので頑張っていただくしかありません。 

政府から企業にわたる際には小切手のような形で、政府内通貨を行政機関内、市役所や区役所、県庁の中に日本銀行の支部を設けますのでそちらで通常通貨へと交換する形になります。政府内通貨の不正利用を阻止するために監査機関も併設しますので交換には数日かかる場合もあります。政府内通貨はあくまで政府が税金を正しく使っている事を明確にするためのものなので、一般の企業やお店では使えません。

特別名目税は最初から色を分け、それ以外の歳入となる税金を分配してこちらも分配予定額を公表します。

こうして税金が国民のために使われている事をしっかりと発信しながら皆様に税金を納める意義をご理解頂き、日本人のための政治をしっかりと行っていきます。』

テレビの会見が終わった。

使用名目ごとに色づけされた通貨を用いた財政の透明化。これが意味する所は税金の使い道を見せる事で税金の意義を伝えること、そして不要な税金を無くす事にある。消費税をとらなくても社会保険は成立する事実が明確になり不要論から無くす事もできる。何より効果のないゴミのような政策には予算を割り振らずにすむようになる。こうして前時代の政権のやってきたお荷物政策を否定する事がこの政府内通貨の最大の目的だ。

未だに政治家になれなかった前国会議員のゴミどもが現政権を独裁だなんだと批判している。結局、自分達の悪事を暴かれて何も言えなくなるのに、よっぽど国会議員という蜜の味が忘れられないのだろう。

既に政策の有効性や実効性、中抜きによって利益を得ていた企業の割り出しや制裁の準備も終わっている。

消費税廃止、子供家庭庁等というごみは解体、財務省も既に無くした。官僚とはどのような存在でいるべきなのか彼らにはこれからしっかりと理解していって貰おう。

御前、政務天皇、土屋など色々と呼ばれてきた男は山積された日本の問題を目の前に自分のゴールをかなり手前に設定して目を閉じた。

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