表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/70

70部

「さてと、色々な批判があったようですが…日本の改革は止まるわけにはいきません。

日本の抱える問題は、回復しない経済、政治不信、少子高齢化、外国依存など挙げていけばきりがありません。

長らく続いてきた利権のための政治により必要な政策が行われず税金の無駄遣いが繰り返されてきました。

これについては一政治家として本当に申し訳ございません。」

北条総務大臣は頭を下げた。そして顔を上げ

「本日の発表は2つです。

一つ目は、外国人の日本における土地購入について。

二つ目は少子化対策についてです。

順番に説明して参ります。

一つ目の外国人の土地購入問題について、従来より日本の土地を外国人が購入、所有する事が問題となっておりました。これに関しては日本の資源が外国に搾取される可能性があり、更にスパイ行為の拠点になる等の懸念があったにも関わらず放置されていました。

そのため、外国人が現在所有している土地は国が相場の値段で買い直します。これに対しては異論は認めません。強制差し押さえの段階になれば土地は無償で没収、所有者も国内永久退去処分とします。

例えば土地を買って家を建てられている場合、審査の上で借家として住み続けられるなどの処置は取ります。

土地を貸し出す形なので住宅ローンは建てた方の負担になります。こちらも外国人の方の異論は認めません。

なお、帰化された方については4世からを日本人と認め、それ以外は外国人扱いになります。

なお4世以降であっても配偶者が外国人の場合はその対象外となります。

日本の国土を守り、外国との良好な関係を築くためにも明確な線引きが必要であるとの観点からの政策です。

日本のやり方が気に入らないなら、観光に来るだけで居住しなければ良いと断言いたします。

日本政府は日本人を守り、日本人のための政策を行う機関ですので当たり前の事になります。

当たり前の事ができていなかった事については深くお詫び申し上げます。

続きまして、少子化対策です。

まず、産婦人科医について、準国家公務員として月給40万円を基本給とし、出産者・患者の評価により基本給の見直しがされます。腕の良い医者は上がり、評価が低い医者は下がります。評価の悪すぎる者に関しては最悪の場合は医師免許の剥奪を行います。

基本給を決める事により出産費用を国民が負担する事はありません。また、世帯年収が500万以下の家庭には産院で申請する事によってオムツやミルクなどを無償で提供します。経済的な理由から子供を諦める事のない社会にしていきます。

以上が政策の概要です。

詳細は文書で政府のホームページに掲載します。」

「北条総務、外国人に対する人権侵害なのではありませんか?」

記者の質問が飛ぶ。

「先ほども申し上げましたが、最優先は日本人の安全と資産を守る事であり、日本人を最優先にしなければ次は日本人の人権を侵す事になります。逆に今までがおかしかったと私は考えています。祖国に帰るという選択肢がある以上、外国人に配慮しすぎる必要は断じてありません。気に入らなければ日本から出ていき二度と来なければ良いだけの話です。」

「少子化対策の財源は?」

「国債の発行、そして無駄な国会議員を削減した事で十分な財源はあります。法令違反者から回収している罰金による財源もあります。何より未来世帯を増やさなければ国を維持できないのだから最優先で財源を割り振るべきだと判断しています。」

「それは他で増税しないという事で間違いありませんね?」

「社会保障費の財源も実際はありますし、増税するより減税した方が国が発展するのは諸外国を見ていても明らかです。よって、増税はせずに減税の準備を進めています。それはまた後日の発表となります。」

「本日の会見は以上となります。

詳細は文書で公開されていますのでご確認ください。」

司会者の言葉で会見は終了した。

北条は裏に下がると一息ついた。

これで大方の改革案は伝えられた。まだまだしなければ行けない改革はあるが私の時代はそろそろ終わる。

「慶喜、政治とは・・・重たいな」

北条は小さく呟いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ