スライムがいる世界
「うわああぁぁぁあぁああぁぁぁーーーーー」
その男は鼻水を垂れ流し、眼からは涙が溢れ出ていた。
「スうぐっ、スライムゥゥゥゥゥゥーーーーー」
どばしゃーん!
男はスライムに包まれた。
「ぐぶごぼごぼ……」
男がもがいていると
「ごほっ、げほっげほっ」
スライムが男から離れた。
「ふぅーーーすぅーーー」
スライムから解放された男は深く呼吸すると
「スッッッッッキリしたぁぁぁーーーー」
大声で叫んだ。
男は花粉症で、スライムに花粉を取り除いてもらっていたのだった。
目がカユイ。花粉なんてスライムに消化されてしまえばいい。