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智慧の目線
いつしか、マルーン色の列車は茨木市駅を出ていた。
次の停車駅は高槻市駅。大阪側最後の停車駅である
陽菜は智慧だから府境での出来事を話していた
「いろいろあったんですね。大道寺さんも。」
智慧は深くを聞こうとはしない
「多くを聞かないの?」
陽菜が尋ねると、智慧は大道寺さんは今ここにいます。
死なずにいた分だけ強いと思いますよ。
少なくとも、私は大道寺陽菜と言う作家のファンです。
高校生でしょ? なんでそんなにしっかりとしたものの考え方なの?
そうですか? どこにでもいる女子高生だと思っているんですけど。
陽菜は智慧を見て、達観したものの考え方だと思っている




