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死神×呪いの石 共通①三度の恋より宝石

「うわあ…綺麗な石」

小さい頃からキラキラした宝石が大好き、といってもテレビに映っているのやチラシを見るだけだけど。


昔おこずかいとお年玉で貯めたお金で一番安い宝石を一つだけ買って以来ずっと身につけている。

でもお金を貯めるのはきついから新しい宝石を買うより楽な玩具の宝石で気をまぎらわせていた。


「サッカー部の日川くんイケメンだよね!」

「ミラも見学いこーよ!」

「わたしはいいよ~」

こういうノリ苦手。

確かにイケメンは嫌いじゃないけどサッカー部って汗臭いから行きたくないんだよね。

もしセレブのイケメンに大きなダイヤモンドの指輪でプロポーズされたらななんて一度は考えたことがあるけどイケメンより宝石がいい。


地面に落ちてキラッと光るあれは紛れもなく宝石、すかさず拾って交番に届けた。


二ヶ月後、交番にいくと

「鑑定士に見せたら宝石とは違うらしいんだ。

多分オモチャだろうねこの石」

「よかったらください!!」

「いいよ、落とし主も現れなかったし」

拾った宝石は玩具だったけど綺麗なので貰うことにした。


帰っている途中、怪しい人とぶつかって、その人の眼鏡を落としてしまった。


「ごめんなさい!」

すぐに髪で隠されたがちらりと顔が見えた。

芸能人並みの美形のようである。


「いいんだ気にしないで…」

透き通った声がとっても心地いい。


「眼鏡弁償しますから…」

眼鏡って高いんだよね。

したことないけど、こうなったらバイトしよう。


「いやいや本当に気にしないでって、百均の伊達だから…ねっ?」

「じゃあ100円を…」

100円を手渡して頭を下げて帰った。


家に帰って誰もいないリビングのソファで横になる。


暖めて食べてください。と書き置きがあった。

皿の上に二つのおにぎりがある。


「寂しいよ…」

お父さんもお母さんも仕事で家にいない。

こんなとき兄弟がいたらよかったのに。


「なら、死ねば良い」

「誰!?不審者!!お巡りさーん!!」

驚きのあまり手を滑らせて携帯を遠くに飛ばしてしまった。


「生きているのが辛いなら命などなくしてしまえば寂しくはない…違うか?」

なんなの、親が家に居ないから寂しいのであって、別に死にたいわけじゃないし、死んだらもっと寂しくなるのに。


「月並みだがお前はもうすぐ死ぬ、だから迎えに来た」

「黙れ」

ふざけた男をワンパンKO。


なぜこんな不振者が家にいるのか。

事の発端は私が道端でむき出しの石を拾ったこと。

自分を死神と名乗る頭のおかしい少年が家に押し入るやいなや、それを見たことが原因。


「その石は不浄なるエレメントだ」

「不浄?綺麗だけど」

「かつてエレメンタルクリスタルという宝石が異界に存在した

そのクリスタルが闇の力に飲まれてバラバラになったときに出たカス片だ」

「よーし、はやくでてけ!」


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