剣の精霊
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~???~ 魔王視点
ヒューーーーー(高さ3600m落ちている音)
バァーーン
「ゲボラ!」
今ここに一匹のスライムが誕生した
◆ ◆ ◆
(起きてください。マイマスター)
いっつー
頭が痛い
体の中に針が刺さっているように痛い
目を開けてみる
手と足は・・・ない!
もげたのか?もげちゃったのか?
とにかく人間になっていないか確認
上なし 下なし
よし魔物のままだ
そういえば誰か俺を呼んでいたな
スライム生活初日から死ぬなんていやだから
とりあえず定番のセリフを
「僕スライム悪い子じゃないからおそわないで・・・ってギャァァァァァ!」
俺の前にいたのは紫色の光を放つ幽霊だった
「悪霊退散!悪霊退散!悪霊退散ッッッ!」
(落ち着いてください。私は精霊です)
「そうなの?」
もうチョイ言うのが遅かったら聖閃光打つところだった
まてよ? そしたら幽霊と勘違いして叫んでた俺は一体...
「お前、何の精霊?」
(剣の精霊です)
剣?とすると本体となる剣は俺が装備しないと精霊は見えないはずだ
だが今の俺は手がない どうやって装備しているのか見当がつかない
剣だけに
というか いつから剣を手に入れたんだ?
「なぁどうして俺はお前が見えるんだ?」
(私は勇者様がお持ちになっていた剣の精霊です)
「え!アイツ精霊持ってたのかよ」
「それとさっきから背中が痛いんだけど・・・」
(背中に剣が刺さってます。知りませんでしたか?)
「ええ!知らなかったYO!」
(早く抜かないとあの世行きですよ?w)
「笑ってないで剣抜いてくれないですか?」
(私は体がないです。実体化もできますが5秒だけなので意味がないかと)
(マスターが抜けばいいじゃないですね?)
「こちらと手という手がないだよ!!」
(ふぇっマスターがいじめたーうぇーん)
「ごめんごめん言い過ぎた」
(なんてね。泣くわけないじゃないですか)
剣の精霊なんて恐ろしい子!
「うぇーん剣の精霊がいじめたー」
(何馬鹿なこと言ってるんですか)
「お前もうホント何なの?」
「剣の精霊です」
「うぐぐぐ」
(それでどうするんですか?そのまま痛いままでいいですか?)
「嫌だよ。なんか方法無いの?」
(ありますよ?)
~ネタばれ注意~
チート性能はある人物からもらいます




