2/9
魔王城って普通魔物とかたくさんいるよね?
こうするといいよって言うのがあったら教えてください
～魔王の間に続く道～
廊下をコツコツと音を立てて進んでいく青少年が一人
見た目は優しそうだがその手に持った剣から只者ではないという雰囲気が漂っていた
特に戦った形跡は見当たらない
「はぁなんで魔王城の癖に魔物が全くいないの？」
「おかげで100000Gもしたドリンクが無駄じゃないか」
「勇者ならなければよかった」
この青少年も魔王城に挑みにきた勇者なのだ
運がいいことにこの青少年がきたときにはすでに魔物は倒されていたのだ
突然地震が起こった
アイツ の仕業だ
「なんだなんだ。僕が勇者ならなければよかったって言ったのが悪かったのか?」
「これ以上文句言わないからさ そんな怒なの?」
勝手に勘違いし、存在しない人物に謝る
他人から見たらただのキチガイである（二回目）
お前らもうお笑いコンビになればと思った人 廊下に立っとけ
「よーしいまから魔王倒すぞー。魔王待ってろー（棒）」
地震がおさまり勇者はため息をつく
「ふう 何とかしのいだ」
「「スライムになることだ！」」
アイツの声が響く
「今のは 魔王の声か？それにスライムって」
「とにかく急いだ方がいいようだ」
「この先に魔王がいるのか・・・」
扉を開けますか？
はい
いいえ
「もちのろん はい だ。」
ギィィーーー
扉の開く音が廊下に響く
この先には魔王がいるのだ
しかしこの魔王が悪とは誰も言っていない
